5年前のあの日、涙を流しながら敵地で”言わされた”畏れ多くて現実味のない言葉。その偉大すぎる影を追うことすら特に意識はせず、がむしゃらに今日まで過ごしてきた。しかし、気づけば頂上は眼前に……。追い風となる世間の評価、頼りになる仲間、勢いのある後輩、そして自信を手に入れた自分。さあ、時は来た!

欅坂46よ私たちについて来い

――なんか最近大人っぽくなってませんか?

生駒 そうですね。でも、それは最近っていうわけじゃなくて。お母さんに「18歳になったら髪染めていいわよ」って言われてたんです。だから、高校を卒業したら染めたかったんですけど、まだ黒髪ショートがいいのかなと思ってて。ずっと我慢してたけど、20歳になった瞬間に「やっちゃおー!」って(笑)。でも、いきなりやるのもアレだから、徐々に染めていく作戦を美容師さんと立てて。今年の夏頃から結構染めてたんです。

――たしかにこの数ヶ月以内に、「あれ?って」思った瞬間がありました。

生駒 ホントは茶髪が好きじゃないんですけど、私の髪質だとテレビにツヤツヤして映らないんです。それを解消したくて、髪型も色も変えたんです。今の乃木坂46の中で個性を活かすためにはショートカットのままがいいってわかってはいるけど、黒髪ショートのままでは逆に浮いてしまうと思ったんです。今までイメージを変えずにやってきたんですけど、20歳を過ぎて子供っぽいままでいるのも変だから、ここらで「やっちゃおー!」っていう1年間でした。

――まだ作戦は続いているんですか?

生駒 髪の毛は伸ばせるところまで伸ばそうと思っています。あと、前髪がおでこにあるのが純粋に邪魔で。だったら伸ばせばいいんだと思って。髪質的に、おでこに集まっちゃうんです。きれいな前髪をキープできないから、じゃあ伸ばせばいいじゃんっていうことで。動機としては純枠なんですけど、今までしたことがなかったから、周りがビビッて(笑)

――「生駒ちゃんがきれいになった」つて評判ですよ。

生駒 ただ髪を伸ばしただけ(笑)。写真写りはやっと安定してきたかな。中身は全然変わってないんですけどね。

――これからは生駒ちゃん無双ですよ!無双といえぱ、最近のブログで「46無双」という言葉を使っていましたよね?あれってどういう意味なんですか?

生駒 今って純枠にいいタイミングだと思うんです。そんな今こそドーンといかないと、いつドーンっていけなくなるかわからないから、ドーンっていきたいっていう。

――擬音を重ねてきましたね(笑)

生駒 ドーンがほしいんです。AKB48がやってきたことと同じことをやって超えるっていうのはつまらないじゃないですか。そうじゃなくて、新しいことをして超えないと、いつまで経っても超えられないと思っているので。せっかく「乃木坂46ってすごいね」と言っていただけるようになった今だから、乃木坂46が何かでインパクトを残さないと、アイドルの頂点はAKB48だなっていう認識のまま変わらないんです。

――今でもそう思っているんですね。

生駒 思います。AKB48が新しいことに挑戦してきて、そうすることで基盤ができた。その上に乃木坂46が立たせてもらっているのは理解しているんですけど、乃木坂46だけで新しいことをしないと、インパクトが残せないんですよ。そういうところの開拓をしないといけないんじゃないかなって。他のアイドルを見ていて感じることでもあるんですけど、もっと何かできるんじゃないかなって思います。

――新しい表現ができる、みたいな?

生駒 そうです。たとえば歌番組で48&46メドレーをやらせていただくことがありますけど、せっかくやらせていただけるなら46メドレーをしたいです。長くなったけど、「46無双」っていうのはそんな意味です。

――紅自に2年連続出場が決まり、欅坂46も初出場する。乃木坂46は初めてミリオン出荷をしたというニュースが流れた。そういう表層的な部分だけを捉えて言っているわけではない、と。

生駒 そういうことじゃないですね。このチャンスにもっとやらなきゃいけないことがあるんです。私たちももっと忙しくならないといけないし、もっと努カしなくちゃいけないって。

――この考え方ですごいと思うのは、欅坂46も含めて考えていることです。

生駒 だって、新しくできたわけで(笑)

――それはそうなんですけど、5年以上乃木坂46として生きてきて、当然自分の所属するグループに愛着がある中、新しくできたものを仲間として受け入れる度量があるというのがすごいな、と。

生駒 最初は複維でしたよ。でも、46の頂点は乃木坂46でありたい。そこは譲りたくないです。

――その部分の矜持はあるんですね。「ついて来い」っていう感覚ですか?

生駒 そうですね。中には、「ついて来るな」っていうメンバーもいるかもしれない。私が正しいかどうか、わからないです。でも、46という数字がついている以上、一緒に頑張らないといけない。欅坂46は、AKB48の姉妹グループじゃなくて、乃木坂46の姉妹グループだから。

――それはその通りです。

生駒 欅坂46を見ていて感じるのは、メンバーの気持ちですね。どんな気持ちで活動しているのかなって、想像してしまうんです。なので、私が何かプラスになれることがあったらなって思っています。そういう思いもあるから、「46の名のもとに、みんなで何かを切り崩していこうじゃないか!」っていう感じですね。

――さすが器が大きいですね。

生駒 うーん、だって受け入れないといけないじゃないですか(笑)。そこは割り切らないと。

――そこらへんは大人というか、客観的な目線がありますね。

生駒 ある日を境に客観的になりました。そうじゃないと、辛いことがあった時に受け止めきれないんですよ。傷つくことにはもう慣れましたし、何か事件が起きたとしても、「わー!事件だー!」って。

――何か起きる度に当事者として受け止めていたら、心がいくつあっても足りないですよね。

生駒 人間、そんなこと無理ですから。だから、何があっても、「大丈夫、大丈夫」って思えるようになりました。

――でも、46無双でいくぞっていう考え方を持てるところが生駒さんの強みかなって思います。

生駒 単純に(欅坂46に対して)悔しいという気持ちもありますよ。乃木坂46が作ってきたレールもあるわけだから。いい曲を歌って、いいMVを撮って、個人PVだってやっている。純粋に悔しいけど、そんな気持ちも飲み込んで、一緒にやろうよっていう感覚です。

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