チーム8に詳しくなくとも「歌うま」小田えりなを知っている人は多いだろう。彼女の武器である歌声が48グループ、そしてアイドル界の高みへと押し上げてくれるはずだ。ダンスや舞台での演技、求められるものは多いが、それを乗り越えてこそ次なるステージが待っている。

自己流で優勝

――いきなりですが、ご自身のことをわかるように説明するとしたら?

小田 私は歌が好きで、楽しい人です!

――ですよね!まだ詳しくない人も「歌の上手いコ」っていう印象だと思います。

小田 ありがとうございます。『AKBINGO!』の「第4回ディバチャン!」で優勝させていただきました。

――前回優勝の古畑奈和(SKE48)さんを打ち破っての優勝でしたから、インパクトがありました。

小田 あれで私を知ってくださる方がめちゃくちゃ増えたからか、いろいろと変わリました。『AKBINGO!』にも呼んでいただけるようになりましたし、握手会に来てくださる方も増えました。チーム8の16人に選ばれるようにもなりました。すべて「ディバチャン!」のおかげです。

――「ディバチャン!」のために練習したんですか?

小田 歌については、高校生だったころは、放課後に一人カラオケ特訓をしました。一週間くらい毎日歌っていたんですけど、採点機能があるじゃないですか。この音程が外れているとか。その採点の画面を撮影して、次に歌う時に活かす……っていうのを繰り返しました。

――チーム8に入る前、歌のレッスンを受けたことはあったんですか?

小田 どこかに通ってレッスンしたことはありません。好きな歌を家やカラオケで好きなように歌ってきただけなんです。

――家で歌っていたら、「うるさい!」とか怒られませんでした?

小田 家族がいない時を狙って歌っていした(笑)。家族が帰ってきたら、何事もなかったかのようにして。

――本気で歌っていたんですか?

小田 本気です。中学生の頃から部屋の隅ってましたね。テレビで流れてて、これはいいなと思った曲があると、録音する機械をスピーカーにくっつけて録音して。

――昭和ですね(笑)

小田 UFOキャッチャーで取った録音機がウチにあったんですよ。それを使って。小学生だったからケータイをまだ持っていなくて。それで録音した音源を何度も聴いて、歌っていましたね。

――完全に独学なんですね。当時、好きだった歌は?

小田 ハロプロさんが大好きだったので、コンサートにも行っていました。好きだったのはBerryz工房の夏焼雅さんです。パソコンが家に来た日から、ずっとハロプ口さんの映像を観ていました。小学生の頃、少しだけダンスを習っていたので、見様見真似で踊っていました。

――いつしか「好き」から「なりたい」に変わっていったんですね。

小田 中学生の時になりたいと思うようになりました。アイドルも好きだったけど、BUMP OF CHICKENやRADWIMPSを聴くようになり、ギターを買ったんです。でも自己流で弾こうとしたら全然弾けなくて(笑)。高校に入ってから軽音楽部に入って、ボーカルをやるようになりました。

――ギターはどこに行っちゃったんですか(笑)

小田 自信がなかったのでボーカルに専念することにしました。せっかく新しいギターを買ってもらったのに(笑)

――ガールズバンドですか?

小田 そうです。みんな1年生で、実力も何も知らない同士だったんですけど、とりあえずバンドを組んでから、練習しました。私はボーカルをやりたかったので、ベース、ギター、ドラムができるコを探したんです。

――そのコたちとはまだ仲良しですか?

小田 私が高1でチーム8に入ったから、そのバンドは解散することになったんです。でも、ベースのコは今でもオリジナルの曲を作って、動画をあげています。同じ夢を持つ仲間として頑張っています。

――では、ギターはそんなに、っていう感じなんですね。

小田 高1の時にちょっと弾いていたぐらいです。でも、最近また弾き始めました。SHOWROOMで「ギター持ってます」って言ったら、「弾いて!」ってなって。でも、弾けないのでファンの方のコメントを見ながら弾いています。

――普通は逆のような気もしますが(笑)

小田 ギターが弾ける方は私のSHOWROOMを観に来てほしいです(笑)

客席に割り箸が

――小田さんで印象的だったことというと、2年前のチーム8の合宿です。

小田 あー、今でも言われますね。

――昨日、久しぶりに観たんですけど、歌の菅井秀憲先生からコテンパンにされましたよね。

小田 ハハハ!すべて否定されました(笑)。菅井先生が部屋に入ってきた時は、「あっ!」って思ったんですよ。先生はハロプロさんもやられているから。「嬉しい!」と思ったら、コテンパンにされました。やっばり厳しかったです。

――課題曲は『10年桜』でした。

小田 割り箸をくわえてレッスンを受けたんですけど、そのことがよほど印象にあったのか、イベントで『10年桜』を歌う時に割り箸をくわえているファンの方が客席にいて……。

――斬新なアピールですね(笑)

小田 それ以来、割り箸がトラウマになりました(笑)

――割り箸をくわえながら歌う練習法って、放送されたのは小田さんだけでしたが、他のメンバーもやっていたんですか?

小田 やったのは私だけです。

――その後、割り箸特訓はやって……?

小田 ないです。あの日のことを思い出しちゃうので(笑)。ホントに怖かったんですよ!人生で初めて怒鳴られました。でも、その特訓のおかげで声が出るようになったので、やっばり菅井先生はすごいなと思いました。我ながら滑舌も見違えるほどよくなって。

――だとしたら、続けるしかないですね。

小田 続け……ます!あの映像、自分で観ても感動したんですよ。頑張ってるなぁと思って。それなのに、みんなイジってくるんですよ。友達がニヤニヤしながら「割り箸、ヤバかったね!」とか。

――頑張ってるのはわかりましたけど、あれは爆笑衝撃映像でしたね(笑)

小田 こっちはそれどころじゃなかったですよ!

――すいません(笑)。去年の合宿も菅井先生が来てくれましたね。

小田 そうですね。その時は自分だけが……ということはなくて、「他のアーティストみたいに歌ってもダメ。自分らしい歌い方を学びなさい」っていうアドバイスをいただきました。

――「あなたの声は、世界にひとつしかない楽器なんだよ」っていう名言がありましたね。

小田 そうです!すごいです。その後、お会いしてないんですが、すごくいい経験になりましたね。菅井先生も牧野アンナ先生もすごい方じゃないですか。そんな方々に教えていただけるなんて……。でも、ダンスは得意でも苦手でもない……”ザ・普通”って感じなんです。映像を観てても、「普通だな」って思います。

――あまりダンスには納得していない。

小田 でも、歌で1位を獲ったように、ダンスでもいつか1位を獲れるように頑張りたいです!

――2回目の合宿は、『会いたかった』公演の立ち位置を決めるものでした。何列目に立ちたいか立候補して、それぞれのポジションでテストがあるという流れでしたね。

小田 そこでは完全燃焼できませんでした。前回、歌でピックアップされたんですけど、それに比べるとあっさり終わっちゃった気がしていて。

――そうでしたか。小田さんは2列目に立候補しましたが、その真意は?

小田 当時、3列目で踊ることが多かったので、一歩前に出てみようということでした。自分的には挑戦だったんですけど、2列目に立候補したメンバーが20人もいて。合格できるのは5人だけだったので、「こんなにいんのかい!」って思いました(笑)。頑張ったんですけど、落ちてしまいました。

――それでも、「ディバチャン!」につながりましたからね。審査員の方々が絶賛していたじゃないですか。

小田 「小田ちゃんの歌には隙がない!」って言っていただけました。それで、舞台『マジすか学園〜Lost In The SuperMarket〜』では「スキナシ」っていう役名をいただけたんです(笑)

――由来はそこでしたか(笑)

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