「初ステージが武道館」という破格すぎる扱いからもわかるように、3期生に向けられる期待は過去のグループでは考えられないほど高まっている。そんな彼女たちの中でも超即戦力と目される山下美月と、グループの看板を背負い続ける生駒里奈が初対談。乃木坂46の明るい未来がここにある。

天賦の才

――現時点でのお2人の接点は?

生駒 それがまだないんです。私も人見知りだから、今日うまくしゃべれるかどうか。ごめんね?

山下 いえ、そんな……。

――山下さんからすると、こうして並んでいることが畏れ多い感じですか?

山下 めちゃくちゃ緊張しています。

生駒 3期生はプリンシパルの稽古に入っているし、スケジュールが1、2期生と違うんです。だから、すれ違いが続いていて。私たちよりもファンの方のほうが3期生のことを知っていると思いますよ。

――では、昨年12月10日のお見立て会(@日本武道館)で観た印象ぐらいということですね。何人かのメンバーが観に来ていましたが。

生駒 途中までしかいられなかったんですけど。づっきーに関しては自己紹介だけしか観てないかな?

山下 セーラームーンの決め台詞を言いました。「月に代わってお仕置きよ」というべきところを、「月に向かってお仕置きよ」って言っちゃって。

生駒 その時に思ったのは、3期生はビジュアルのレベルがすごく高いということです。もう完成しているなと思って。

山下 ……(ひたすら恐縮)

生駒 伊藤かりんちゃんとかまいちゅん(新内眞衣)も一緒に観てたんですけど、「もうね、顔がかわいいよね!」って。

――その日、たまたまメンバーの近くで観ていたんですが、生駒さんはそのかわいさに悶絶してましたよね(笑)

生駒 あー、それは与田(祐希)ちゃんですね。(山下に向かって)あー、ごめんね(笑)

山下 いえいえ(笑)

生駒 与田ちゃんは私よりもちっちゃくて、(渡辺)みり愛みたいな妹っぽさを感じて。あと、九州の方言に弱いので。

――福岡県出身ですからね。

生駒 ももちゃん(大園桃子)以外は、私も初めましてのレベルだったので、そこではファンの皆さんと同じ気持ちで観てました(笑)。でも、づっきー(山下)の順番になった途端、ファンの方の声援の質が変わった。それまではアイドルへの声援って感じだったけど、好きなタイプの女子への反応というか。

山下 えー!

生駒 このコは天然で釣れるなと。そんな分析をみんなでしてましたね。

――それはその通りかもしれません。

生駒 男の人から見たら、づっきーに対して一番ドキドキしちゃうんじゃないですか?

――核心を突きますね(笑)

生駒 ですよね。お見立て会を観た直後に握手会があったわけですよね。もし、個人的に誰か1人を選んで並ぶなら、づっきーか与田ちゃんだと思います。それは顔がかわいいとかだけの話じゃなくて、男の人が好きそうっていう意味で。私はそういうことができないタイプなので、すごいなぁと思って。

――1〜2期生の中で近いタイプのメンバーっていますかね?

生駒 うーん、いないと思います。2期生ってなんだかんだで1期生に似てるんですよ。自分たちから前に出るタイブではないので。3期生もそれは一緒なんですけど、ただ女の子らしいんです。先輩でそういう風に振る舞えるコはいないんですよ。それそ天然でやれるんだなって。

山下 (ひたすら恐縮)

――自然とそれができてしまうのは才能でよね。

生駒 そう思いました。だから、ファンの方の歓声も変化したんだろうなって。

――メディア陣でも山下さんに反応する人はかなりいましたね。

生駒 ですよね?それも会場でチェックしてましたけど(笑)

――生駒さんにこう言われたことについてはいかがですか?

山下 めっちゃ恥ずかしいです……。

――でも、この感じだと学校でも相当モテたんじゃないですか?

山下 全然モテなかったです。しゃべるのが得意じゃないから、クラスでもしゃべらなかったです。

――学校を舞台にした少年漫画のヒロインみたいですもんね。

山下 えー!?

生駒 今のリアクションも、女の子はこうあってほしいという像そのものですよ。

――少し声量が小さいところとか。

山下 えー!?

涙の会議

――初めての握手会はいかがでした?

山下 私も渡辺みり愛さんの握手会に行ったことがあるんです。2期生がイオンモールを周っている、最初の握手会に。その時の記憶が蘇ってきました。蘇るというか、ファンの方が握手しに来てくださる側になったということが、すごく不思議で……。でも、めちゃくちゃ楽しくて!

――すごいですね!

山下 始まる前は3期生全員で悩んでいたんです。緊張してしゃべれないんじゃないか、数秒で何を伝えればいいのかって。でも、ファンの方が盛り上げてくださったり、褒めてくださったりして。すごく温かいんだなと思いました。

――生駒さんは昔を思い出したりしませんでした?

生駒 いや、もうステージのレベルが違うので、それはなかったです。1期生と2期生って、入ってきた時期の差が1年未満だけど、3期生は乃木坂46ができて6年目になってからのスタートですから。自分たちのスタート地点も恵まれた環境にはいましたけど、3期生はいきなり武道館なので。

――ですよね。しかも、コンサートじゃなくて、お見立て会で。

山下 最初にお話を聞いた時は信じられなくて、みんなで泣いたんです。「絶対無理だ」「集まってくれないよ」って。その姿を見た今野(義雄)さんが、「乃木坂46らしいよ」と。「普通のアイドルは喜ぶところを君たちは全員で泣く。乃木坂46らしいね」って。

――当日は3曲披露しましたが、『ガールズルール』ではセンターでしたね。

山下 レッスンを重ねて挑んだんですけど、ステージに衣装を着て立たせていただくということ自体が信じられなくて。衣装を着たのもその日が初めてだったんです。先輩の衣装をお借りしたんですけど、「自分は何をやっているんだろう」みたいな。実感がわかなくて。年が明けた今も、「本当に武道館のステージに立ったの?」みたいな。今も横に……。

――生駒先輩がいるのが信じられないんですね(笑)

生駒 でも、畏れ多いという気持ちを早くなくしてほしいな。なくならないと乃木坂46には馴染めないと思うから。3期生って、これからを創る人たちとして入ってきたわけだから、負けないという気持ちを常に持っていてほしいんです。やり過ぎなくらいやってほしい。

――まさにそういう話を聞きたかったんです。心得ておかないといけないことって、他にありますか?

生駒 礼儀正しくあることです。それができないことが一番嫌いなので。不得意なことがあるのはいいんですけど、礼儀だけはしっかりしてほしいです。

――そうですね。この世界の大先輩とすれ違っても、人見知りだからといって挨拶しないのはちょっと違いますから。

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