AKB48グループの総監督、横山由依がAKB48の激動の2016年を振り返ると共に、来年にむけて決意を表明!

今は新しいAKB48を作り出すチャンスのタイミングでもある

――2016年はいかがでしたか?

横山 ……自分の人生の中で一番悩んだし、泣いた1年でしたね。

――総監督就任によって?

横山 はい。いろんなことが変わりました。今までは自分のことだけを考えていればよかったんです。自分のことに精一杯で、周りのことを気にする余裕もなかったですし。今は自分のことよりもグループのことを優先する立場だと思っていて。ただ、そうしているうちに今度は個人としての横山由依が疎かになったかもっという反省があります。

――責任感が問われる立場ですね。

横山 私って周りにアピールしたりする「発信力」がないんですよ。またAKB48自体も難しい時期に来ていて、一度はガツンと上がったけど、今はそこをキープできるか、あるいはさらに上に行けるかというところの瀬戸際だと思うんです。そういうデリケートな時期なのに、自分が総監督でいいのか、って悩みました。ただ、今はすごく大変だけど、のちのち振り返ったときに「あれも経験してよかったな」と思えるはずだと……。今はそうやって、とにかくポジティブに考えようとしている部分はありますね(笑)

――総監督が大変そうなことはなんとなく伝わってくるんですけど、そもそも具体的に何が大変なんですか?

横山 たしかに外から見たら、そのへんはわからないでしょうね。……今のAKB48っていうのは、入った時期がみんなバラバラなんです。一般的なAKB48のイメージが作られる前に入った子もいれば、AKB48に憧れて入ってきた若い子もいる。そして別々の夢や目標があるんです。もちろん、それ自体は悪いことではないです。ただ、ひとつの目標に向かうっていう一体感が薄くなっているのも事実なんですよ。たとえば前だったら「東京ドームでコンサートをする」っていうのがメンバー共通の目標になっていたけど、今はそういう話もない。大きな目標に向かって走っている感じがないというか。あとはシステムの問題もあります。たとえば他のお仕事が入ることで、劇場公演に出られないメンバーが出てくるんですね。そのために他のチームからメンバーが参加したりすると、「チームとしてのまとまり」がなくなる部分もあって。「もっとチームとしての活動が見たい」というのは、握手会でファンの方から言われたりもします。ただ現実問題、「この子はドラマの収録がある。だからツアーに出られません」という状況に対して何ができるか……。

――それ、総監督がどうにかできるレベルの話じゃないですよ。スケジュール管理の問題じゃないですか。

横山 まぁそうなのかもしれないですけど。でも、どうにかしたいっていう気持ちはあるんです。なので、スタッフさんには言っているんです。「こうすることはできないですかね?」とか。ただ、それは表に出てくる話でもないので。結果、「横山は何もやっていない」って思われて終わるという(苦笑)

――ファンは事情がわからないですからね。でも実際、「高橋の時代はよかった」「横山じゃ役不足」みたいな意見については、どう思っているんですか?

横山 私は気にしないし、むしろ言われているうちが華っていう考え方なんです。ただ私によって、……私が総監督であるということによって、グループの足を引っ張っていたらそれは嫌だなって最近は考えるようになってきて……。私はAKB48というグループが大好きだし、そのためにはなんでもやりたいという気持ちがあります。逆に私が叩かれることで済むのなら、AKB48というグループにとってはいいのかもって思いますし。

――自分が防波堤として叩かれることで、AKB48を守るということですか。

横山 いかんせん私はトークが苦手ですからね。たかみなさんスタイルの総監督にはなれないんですよ。だったら代わりに横山スタイルの総監督を打ち出さなきゃいけないんだけどそれを確立させるっていうのが17年の課題なのかな。

――横山スタイルとは?

横山 最近、ある演出家さんに言われたんですけど、劇場公演で汗をかく私の姿がものすごく印象的だったらしいんです。私、それを聞いてすごくうれしかった!汗かきというのは体質的な問題かもだけど、気持ちの上でも「一生懸命、劇場で汗をかく」っていう部分は絶対に変えたくないので。そこに気づいてくださった方もいたんだなって……。私にはたかみなさんみたいなカリスマ性はないから、一瞬でみんなを変えるような言葉は出ない。けど、私のそういう汗かく姿勢を見て、1人2人と変わっていくメンバーがいればいいなって思います。

――今は「新しいAKB48」を作るチャンスでもありますよね。

横山 そう。若いメンバーの中にも「AKB48っぽさ」を持った子たちがいっぱいいますし。向井地(美音)、(高橋)朱里、こじまこ(小嶋真子)、さやや(川本紗矢)、なあちゃん(岡田奈々)……あとは村山(彩希)もそうだし。挙げていったらきりがないです。それにAKB48を心から愛しているメンバーもいる。かとれな(加藤玲奈)とか、あんにん(入山杏奈)とか。この子たちは、他のメンバーのことでも自分のことのように泣けるんですよ。AKB48としての自分を一生懸命に生きている。そういう若いメンバーがたくさんいるって考えると、なんだかワクワクしてくるんです。

――2017年にトライしたいことは?

横山 舞台をやってみたいです。AKB48の外部でソロ活動をすれば、自分も成長できると思うんですよ。自分の知らない世界に触れてみたいんです。

――プライベートでは?

横山 旅行がしたいですね。この前、あんにんと2人で金沢に旅行したんです。東京と違って、ゆっくり時間が流れていました。舞台もそうだけど、自分の視野を広めたいんです。

――17年は一切悩まないし、泣かない年にしたいですよね。

横山 ホントそうですよ(笑)。とにかく17年は楽しみたい!私個人としてもそうだし、グループとしてもそう。人生は楽しんだもの勝ちだと思うし、結局はファンの方もそんな様子を見て楽しい気分になると思うんです。

――来年は総監督としての仕事ぶりも評価されるんじゃないですか?

横山 どうだろうな……。5年後くらいに気づいてくれる人も出てくるといいな、と思うんですけどね。「今思えば、横山もよくやっていたよな」とか(笑)