思慮深きエースは理由を求め、笑顔の適格者は理屈を超える

HKT48の新シングル『バグっていいじゃん』は、『恋するフォーチュンクッキー』の続編的な位置づけではないだろうか。指原莉乃が博多の中心に立った今、2人のセンター経験者の言葉からHKT48の本質が見えた!

保守よりも攻め

――新曲『バグっていいじゃん』発売、おめでとうございます!

松岡 今回はセンターが指原(莉乃)さんなんです!アニメ『カミワザ・ワンダ』の主題歌となっています。

宮脇 私、4月に小学校に進学する弟がいるんですけど、弟も、弟の友達も、みんな知ってるアニメなんです。弟の友達もみんな、「ワンダ、ワンダ」って言ってるみたいで。

松岡 みんな大好きなんですね!

宮脇 だから、「これはお姉ちゃんが歌ってるんだよ」って言ったら、ビックリしてました。

――子供たちの世界に切り込んでいくというのは、HKT48だからなせる業です。

宮脇 歌詞は「失敗してもいいじゃん」という内容で、私たちも励まされますね。

――何十回も質問されてるでしょうが、失敗したエピソードってありますか?

宮脇 やっばり来た、この質問(笑)

――ひねりがなくて、すいません!

宮脇 私は……髪を切りすぎました。

松岡 はなもー!

――田中美久さんの専売特許、「美久もー!」みたいですよ(笑)

宮脇 私はドラマ『豆腐プロレス』に合わせて切ったら、思いのほか短くなっちゃって。去年の12月はエクステをつけてた時期があったんです。

松岡 私は、「3〜5cm切ってください」ってお願いしたのに、10cmくらい切られちゃったんです。でも、言えなかったです。「うわ〜、短くなりすぎてるぅ〜」って、ドキドキしながらカットされてました。しばらくブルーでしたね(満面の笑みで)

――全然ブルーに見えませんよ(笑)。でも、この曲を聴けば大丈夫ですよ!

松岡 もう過ぎたことはしょうがないです(またも満面の笑みで)!

――そして今回は選抜が大幅に入れ替わるという大事件が起きました。16人中8人が初選抜です。

宮脇 HKT48にしかできないことかもしれません。私も、保守的になるよりもガンガン攻めたほうがいいと思うので。

――失敗しても笑って済ませればいいじゃないか、と。

宮脇 どれが正解かなんてわかりませんから。今回だけに留まらず、ドンドン攻めていいと思うんです。

松岡 後輩の4期生が4人も入ってきて、私も負けないように頑張ります!

――松岡さんにも危機感がある?

松岡 去年入ってきてすぐの選抜入りだし、4期生ってすごいんですよ。初めてのリップシーンとかもこなせちゃうので。

――タイトルに引っ掛けた質問をしますと、自分がバグっているポイントってありますか?

松岡 私は歌が苦手なところです。かなりバグってます。ソロ曲を聴いたら、みんな絶対どよめきます。

――それはバグってますね(笑)

宮脇 私はなんだろうなあ、猫をかぶりがちってことかな。緊張しいなんですよ。

松岡 意外ですね!

宮脇 いろんな自分がいて、時と場合によって変わるんです。AKB48の先輩がいる現場だと静かになっています。

松岡 はなもしゃべらないです。

宮脇 HKT48はみんな大人しくなっちゃうよね。それも自分だけど、そうじゃない面もたくさんあるので、どれが本当の自分かわからなくなってきました(笑)。先輩の前だと、いかに存在感を消せるかっていう(笑)

――宮脇さんは多面体ですよね。一番注目している点は、中身が腐女子だというところで。

宮脇 ハハハ!そうです。

――東村アキコ先生の作品を愛読しているじゃないですか。顔と真逆な部分が内面に潜んでいると思っています。

宮脇 アイドルっていうのは、私の中の一部なんです。多面体のひとつの一面っていうか。でも、だからといってそれが偽物じゃないんだよって私は言いたい!

松岡 そうですよね!

――世の中には東村アキコ先生の漫画に共感している人がたくさんいると思うので、そっちの面をもっと出したら共感してもらえると思いますよ。

宮脇 親近感を持っていただけるかもしれませんね。私、ギャグ漫画とか好きなんですよ。キラキラしたバラが飛んでる少女漫画はあまり読まない(笑)

HKT48らしさ

――一方で、松岡さんは宮脇さんみたいな二面性ってありますか?

宮脇 ないです!

――なんで宮脇さんが答えてるんですか(笑)

宮脇 絶対ないでしょ?

松岡 家でもこのまんまです。

――ですよね。でも、そこがHKT48っぽいなと思うんですよ。

宮脇 なるほど。

――HKT48って「理屈不要のグループ」だと思うんです。SKE48NMB48は、AKB48と比較して「●●なグループ」という定義や理屈が必要だったんですけど、HKT48って指原さんが移籍してきたからなのか、理屈から自由です。だから、前作『最高かよ』で松岡さんがセンターに立ったのも納得というか。

宮脇 はなちゃんはセンターが似合いますよね。

松岡 嬉しい(笑)

――だからといって、他のメンバーがダメと言っているわけじゃなくて。グループカラーに合っているかどうかっていう。

松岡 ありがとうございます(本日三度目の満面の笑み)

宮脇 はなちゃんは素直だから(センターが)合うんだよ。私は素直じゃないから。

松岡 そんなことないです!

――いつも思うんですよ、宮脇さんは『ハロウィン・ナイト』をどんな気持ちで歌っているんだろうって。楽しく仮装パーティーをしている自分なんて想像できないタイプですよね?

宮脇 その通りです(笑)。だから、『ハイテンション』も私には難しいんです。ちょっと心に闇を抱えてるコが主人公の曲のほうが、共感できます(笑)

松岡 欅坂46さんっぽい感じですか?

宮脇 そう。『大人は信じてくれない』とか。

――たとえば、欅坂46には松岡さんはフイットしないと思いますよ。

松岡 全然違いますよね。どちらかというと、さくちゃんは欅さんっぽいですよね?

大別するとそうなりますね。内面に何か抱えているか、そうじゃないかっていう。そこで思ったのは、今回の曲は「HKT48っぽいな」っていうことでした。

宮脇 それは感じます。

――”らしさ”ってシングルやコンサートで表現されるものですからね。

宮脇 今までだと、『メロンジュース』とか『最高かよ』は、”らしい”ですね。

松岡 うんうん。わかる……。

宮脇 ライブで爆発力を持っているのは、その2曲ですね。

松岡 (1月の)「リクエストアワー」もすごかったですよね!うぉーーって。

――やっばりHKT48って変に理屈をこねないのがいいんじゃないか、と。

宮脇 そうですね。それに、みんながはなのことを認めているんですよ。「なんであのコがセンター?」とか思わない。

――アンチっていますか?

松岡 いますよ!

宮脇 はな自身を嫌いっていうことじゃないと思う。

――松岡さんは屈託がないというか、すくすく育った方だなと思います。

宮脇 このご時世に生まれたとは思えないほど二面性がなくて(笑)。HKT48の象徴みたいだなって。

――松岡さんの笑顔はHKT48の武器だと思うんですよ。

松岡 エへへ(100万ドルの笑顔)

――本来のアイドルって、理屈が要らないんです。たとえば、橋本環奈さんがブレイクした、有名な1枚の写真があるじゃないですか。そこに理屈は一切不要で。

宮脇 なぜならかわいいから(笑)

――だからといって48グループがダメというわけではまったくないんですけどね。松岡さんは理屈が要らないから、橋本環奈さんタイプなんですよ。

松岡 おぉ〜〜!(自分で拍手)

――秋元さんがHKT48をどういうグループだと捉えているのかって、ずっと気になっているんです。

宮脇 たぶん元気なイメージなんだろうなと思います。HKT48にはバラードが極端に少ないので。

――48グループのドキュメンタリー映画で、監督さんが松岡さんに密着したら、どこを切り取るんだろうなって思います。

松岡 どうなんだろう?

宮脇 そのまんますぎて、裏側がなさそう(笑)。「ずっと一緒やん!」みたいな。

松岡 あはは!

――でも、アイドルを純粋に楽しみたいファンの人たちにとっては、それも正解なんですよね。

宮脇 それが本来のアイドルですからね。はなにとってのアイドルって誰なの?

松岡 アイドルが好きっていうわけじやなくて、ダンスが好きで入って来たんです。でも、ばるる(島崎遥香)さんは好きです。

――どういうところが好きでした?

松岡 かわいいところです。

――好きになるポイントにも理屈が要らないんですね(笑)。宮脇さんもアイドルが好きだったわけじゃないですよね?

宮脇 アイドルになりたいと思ったことは一度もなかったです。AKB48を少し知っていたくらいで。私は女優になりたくてこの世界に入ったので。さっしーはアイドルファンの方の気持ちがわかるじゃないですか。そこがすごく羨ましいところです。

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