バブルが崩壊し、Jリーグ開幕とともに産声をあげた4人のアイドル。彼女たちに共通しているのは、人とコミュニケーションをとるのが抜群に上手いという点だ。後輩から慕われまくる秋元真夏。大御所にも怯まない伊藤かりん。知らない人とも話が弾む高山一実。一瞬で友だちの輪を拡大する斉藤優里。コミュ力モンスターたち、出てこいや!

始業式の優里

――先月号の本誌で「もしメンバーが乃木坂46の雑誌を作るならどんな企画をやるか?」という対談をしたのですが、そのなかで伊藤かりんさんが「昭年生まれのメンバーはコミュニケーンョン能カが高い子が揃っているので、座談会をやったら面白くなりそう」という発言があり、これは!と思い、さっそく場を設けさせてもらいました。

伊藤 ありがとうございます!

高山 かりんちゃん、すごい!

秋元 即採用だったんですね。

――というわけで、今回はかりんさん発案の「93年組のコミュ力」をテーマにお話ししましょう。みなさんは前提として「人付き合いが上手い」というのがあると思います。

斉藤 ごはんに誘われたら断らないタイプです(笑)

秋元 私もそうなんだけど、最近ちょっとヤバいなって、洗い物をしているときに気づいたんですよ。

斉藤 洗い物中に?

秋元 基本的に「ごはん行こうね」って誘われたら「いいよ」って言うんですけど、それが仇になってて。いろんな人に誘われて全部「いいよ」って言うせいで「行く行く詐欺」みたいになってるんですよ。

斉藤 行かないんだ?

秋元 今、ごはん行く約束が30個くらいあって。

伊藤 超人気者!

秋元 お休みがあったとき、誰から声をかければいいんだろう?ってなっちゃって。

斉藤 で、誰にも声をかけないまま、みたいな?

秋元 結局そのまま。でも、さすがにヤバいので、早く消化しなきゃと思ってる。

伊藤 消化(笑)

斉藤 ノルマじゃないから(笑)

――かりんさんはフットワーク軽そうですよね。「どこでも駆けつけます!」というか「呼ばれてないけど行きます!」みたいな。

一同 あはは。

――なにかの打ち上げに全参加した、って話を聞きました。

伊藤 お金を払わずに美味しいものを食べられるので!

――それ、大学の新歓コンパにめっちゃ行くタイプの人ですよ(笑)

秋元 あぁ〜。

高山 新歓荒らし(笑)

斉藤 かりんちゃんとは当日の約束が多いよね。「早く終わったからごはん行こう」みたいな。

伊藤 そうそう!

――急な誘いにも対応してくれる?

伊藤 暇だし(笑)。あと、まだそれほど親しくない微妙な距離感の人っているじゃないですか。そういう人と2人きりでごはんに行くのが好き。

秋元 えっ!? 本当に?

伊藤 2年くらい前、真夏さんとか一実さんと一緒に。

高山 うん。ごはん行ったね。

秋元 かりんちゃんに誘われた。「行きましょ」って。

伊藤 2人で食事したんですけど、そういうの好きです。

高山 その時期、生駒(里奈)ちゃんともごはん行ってなかった?

伊藤 なんなら、いこちゃん(生駒)家に行きました。

秋元 かりんちゃん、そこがすごい。微妙な距離感の人と2人きりってなかなか難しいもん。3人だったら大丈夫だけど、2人だと緊張しちゃう。気心が知れてないと。

――普通はそうですよね。かりんさんは「座持ちがいい」という自信があるから2人で食事に行くのも平気なんですか?

伊藤 3人だと、結局どっちかの2人が仲いいじゃないですか。それが嫌いなんですよ。

高山 ああ〜、なんかわかるかも。

伊藤 相手はたぶん困るんでしょうけど、1対1のほうが私は楽だなって思っちゃう。

秋元 でも、かりんちゃんは話題が豊富で何でもしゃべってくれるし、質問してくれるんですよ。だから2人でも不安にならない。あと、もし秘密の話をしても言いふらさない安心感がある。

高山 話しやすいよね。

――聞き上手なんですね。

伊藤 その人の考え方とかに興味があって、いろんな世界を知りたいって思っちゃうんです。

――社交的かつ協調性があるのがポイントでしょうか?

伊藤 我を出すときもありますけど、基本は相手に合わせます。

斉藤 私はめっちゃ我を出すほうかも。「これが食べたい!」とか。この前、「つるとんたん」がめっちゃ食べたくて「行きたい!行きたい!」って言ったんですけど、みんなに「肉がいい!」って言われて。結局、「家で作ってあげるから」ってなだめられました(笑)

伊藤 「ウチでつるとんたんパーティーしよ」って。

――ただ家でうどんを食べる会じゃないですか。

伊藤 大きめのお皿に入れて「ほら、つるとんたんだよ」って。

斉藤 違う!違う!

高山 でも、つるとんたん美味しいよね〜。

――今日は「コミュ力」についての話でお願いします!

秋元 あはは。

斉藤 そっち広げちゃった(笑)

――話を戻しますと、みなさんは誰とでもすぐに打ち解けられるんですか?

斉藤 高校の新学期初日にふで箱を忘れちゃって、となりの席の子に借りたんだけど、その子とは今でも仲よし!

――初対面の人に「貸して」ってなかなか言えない気がします。

斉藤 だって書くものがないから!「貸してー」「いいよー」「ありがとう!どこ中?」みたいな感じで。それきっかけで話して仲良くなって。あと、始業式の帰りに、おなじクラスの子と下駄箱で会って「じゃあね!」って言ったんですよ。そしたら、そのあと仲良くなったタイミングで「あのとき、めっちゃ馴れ馴れしい人だと思った」って言われて。

――それは思うでしょうね(笑)

斉藤 やっちまった!って思ったけど、その子にしか言われなかったから、あんま気にしてない!

――壁を飛び越えて、懐に入っていきますね。

斉藤 すぐ入っちゃう(笑)

秋元 私、中学入学のとき「1人くらい友だち作らなきゃ」って焦って。入学式の日、名前順でとなりだった子に話しかけたけど、その子以外は一切しゃべれなかったもん。

伊藤 乃木坂に入って変わったんですかね?

秋元 そうだと思う。いろんな人と話せるようになったのは、乃木坂に入ってからかもしれない。私、乃木坂に入るまで駅員さんに道を聞くのも無理だったから。

斉藤 よく生きてこれたね(笑)

秋元 いま思ったんだけど、ゆったんとかりんちゃんはいろんな人に積極的にいけるじゃん。でも、私はスイッチを入れないと無理かも。普段の秋元真夏だと緊張しちゃって。素の自分はかなり人見知りだから。

――「まなったん」モードに切り替えれば大丈夫なんですか?

秋元 そうそう。別のキャラクターになリきる、というか。

――高山さんも「地元の友達はみんな仲良し」というイメージがあります。

高山 そうですね。1学年30人くらいの中学なので(笑)。ゆったんが通ってた高校って、中学校が一緒の人けっこういた?

斉藤 そういう人もいたけど、クラスがすごい多かったから。

秋元 バラけちゃったんだ。

高山 私の場合、クラスに元◯◯中学の子が多いみたいな感じだったから、グループができあがってて。けっこう孤独だったよ。私の中学出身の子は少数派だったからショボくみられてて。

――ナメられてたんですか?

高山 「あいつ何中? 田舎の……」。

斉藤 「人数少ない中学から来たらしいよ」みたいな?

高山 そうそう。肩身狭い感じだった(笑)

――そこから持ち前のコミュ力を発揮して、クラス全員と仲良くなった?

高山 でも、最初は受け身でした。自分から話しかけにいくっていうより、面白い子がすごいしゃべってくれたので。私もそれに笑っているほうが楽なタイプなんですよね。

3期生の輪の中に

――ネット時代になって、コミュニケーションの取り方も変わっていったと思います。

伊藤 でも、うちらの世代はまだそこまでSNSは流行ってなかったです。

高山 いまの若い子と比べたら全然だよね。

伊藤 ゆっちゃんたちが乃木坂に入った頃、みんながスマホを持ち出したくらいだから。

高山 うちらの世代のSNSって何?

斉藤 前略プロフィール。

秋元 「前略」だった!

高山 なんだっけ?ゲスブ(ゲストブック機能)みたいなやつ?

斉藤 そうそう(笑)

秋元 めっちゃ懐かしい。

――そういうので横のつながりが生まれて「みんな友だち感」があったんでしようか?

斉藤 まとめて友だちになったほうが遊ぶときも楽だって思っちゃうんです。たとえば、大人数で「どっか行こうよ」ってなったときに「こことここは知らない同士だから」ってなっても、「全員友だちだからなんとなくいけるっしょ!」みたいな(笑)

伊藤 この間も、私の中学時代の友だちとごはんに行くことになったら、「いいなぁ〜。優里も行きたい」って。結局、その子とゆっちゃんと3人で遊びました(笑)

高山 えええ〜!

伊藤 友だちも「『13日の金曜日』歌いながら行くね」って返信して(笑)

斉藤 「ありがとう!」って。

――優里さんとかりんさんは積極外交ですよね。

秋元 ここの2人とは全然違うかもしれない。

高山 私も違うなぁ。

秋元 私の友だちを別のメンバーに紹介とか、そういうの絶対できない。線引をしてしまって。

斉藤 そうなの?面倒くさくない?

伊藤 一緒にしちゃうよね。

斉藤 この人といて楽しかったんだから、さらにこの人がいたらめっちゃ楽しい日になるじゃん!って思う。

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