2期生としゃべれるようになったことがうれしい

始まりは松村沙友理の妄想だった。2期生と積極的に話すことができない松村は、アニメ好きという共通の話題がある佐々木琴子寺田蘭世と仲良くなりたかった。松村は脳内だけでさゆりんご軍団を結成していたが、2015年3月に軍団のことを2人に話した。その後、伊藤かりんが加入する。2016年2月に放送された『乃木坂工事中』のバレンタイン企画で、佐々木からチョコをもらえる自信があるメンバーに立候補した。松村は、その理由として「(佐々木は)さゆりんご軍団の団員だから」と主張。ここで一気にさゆりんご軍団に注目が集まり、ゲリラライブ、グラビア、雑誌連載など、活動の幅が広がっていく。そして、『白米様』というユニット曲まで手にすることになった。

『乃木坂工事中』で「さゆりんご軍団」が頭に浮かんで言葉にしたんです。収録中も放送後も反響が大きかったので、このまま終わらせるのはもったいないと思いました。

その後、さゆりんご軍団としてふざけ合っている動画を755にアップするようになりました。本当は川後陽菜ちゃんみたいなオシヤレな動画を作りたいのに、完成した動画は自分でも分かるくらいダサいんですよ。ナレーションも自分でやるしかないんですけど、どうしても変な声になっちゃう。自分のできる精一杯があの動画なんです。不器用すぎる私たちを受け人れてくれるファンの方たちの懐の深さには感謝してます。

6月に配信された『46時間TV』では、デパートの屋上でのゲリラライブの映像を流しました。地方でイベントをした後、みんなでご飯を食べながら「ライブをやりたいね」と話していて。だけど、普通にショッピングモールでライブをするのは面白くないから、ゲリラライブにしようということで、デパートの屋上に決まったんです。

このときに披露した『何度目の軍団か?』のように、さゆりんご軍団は乃木坂46の曲を替え歌にします。家で替え歌を書いてるときは自信に満ちあふれているんですけど、団員に見せるときは急に恥ずかしくなっちゃう。実は勝手に新曲も用意してあるんですけど、まだ未発表なんです。

スタッフの方から「秋元(康)先生がさゆりんご軍団のことを知っているらしいよ」と聞いて。それだけでも驚いたのに、本当に曲を作っていただけるなんて想像もしてなかったです。『白米様』はミュージックビデオを作ってもらえたこともうれしかった。監督の伊藤衆人さんは私の個人PVや2期生の個人PVも何作か撮ってくださっています。伊藤監督だから私たちの良さを引き出してくれたと思います。私は昔から周りの人に恵まれて、たくさんの方の力を借りていろんなことを実現してきたんだなと改めて感じました。

ただ、さゆりんご軍団について「2期生を率いてすごいですね」と言っていただくこともあるんですけど、そんな意識はないし、みなさんにほめてもらうようなことは何ひとつしてないんです。自分の中で大きいのは、曲をいただいたことより、2期生としゃべれるようになったこと。私は壁を作ってしまう人間で2期生とあまり話さないまま3年が過ぎてしまったけど、今はさゆりんご軍団の3人だけじゃなくて、(伊藤)純奈ちゃんが抱きついてくれたり、まいちゅん(新内眞衣)ともよく話すようになったんです。今後のさゆりんご軍団は、私が新しい替え歌を団員に提示できる勇気を持てるかどうかにかかっています(笑)

ななみんと似ているんです

気がつくと松村は1期生と2期生をつなげる乃木坂46にとって大切な存在になっていた。その一方で、同期で同じ年齢の橋本奈々未との別れが近づいてる。橋本の卒業発表に、松村は何を感じたのだろうか。

ななみんとは性格が似てると思うんです。考えすぎちゃうし、ネガティブだし。ななみんとは卒業してからのほうがいい付き合いができるかもしれません。乃木坂46では、仲問だからこそ「ここは触れないでおこう」ということがあるから。卒業したら友達になれるんじゃないかな。

私自身はまだ卒業を考えてません。だからといって、自分が乃木坂46のなかで大きな存在だとは思わないし、何かを変えることができるとも思わない。ただメンバーのことが好きで、みんなとしゃべってる時間が楽しいから乃木坂46にずっといたいんです。

私は目標を設定することが苦手なんです。あえて言えば、目の前のお仕事をすべて楽しめるようになることが目標なのかな。