――曲中は何をしていたんですか?

新内 袖にいて見てました。「行くよー」って言われて「はい」ってダーって出て、自己紹介して。

相楽 あと、研究生のときは全握のレーンも2期生4人とかだったよね?

新内 そうそう。

相楽 しかも先輩たちのレーンと、なんか隔てがあったよね。

新内 隔てがあった(笑)

――パーテーションが置いてあったんですか?

相楽 いや、先輩たちのレーンから何メートルか離れていたんですよ。同じ空間にはいるんですけど、その間に川が流れてるみたいな。

――イムジン河が流れてた(笑)

相楽 ふふふ。ヤバかったね。

新内 2期生が4、5人いるんですけど、誰も来なくて。

相楽 本当に誰も来ないんですよ。

新内 暇すぎて、振りつけの練習をしてましたもん。

――お二人とも泥水すすってますね。

新内 でも、そういうことも含めて経験できてよかったです。

相楽 うん。遠回りはしたかもしれないけど、頑張ってきてよかったなって。

新内 そういう経験があるからこそ、ひとつひとつのことにありがたみを感じるんです。たとえば、自分のために衣装を作ってもらえるのってありがたいことだし、楽曲をいただけることも本当にありがたいことで。できなかった時代があるからこそ、すべてがありがたく感じます。制服があるだけでこんなにしあわせなんだなって。

――デビューしていきなり日本武道館のステージに立った3期生をうらやましいと感じませんか?

相楽 いいなって思うことはあります。

新内 2期生が加入した時期とはまるっきり状況も違うので、しょうがないですけどね。でも、私たちができなかった経験を早々とさせていただいているからこそ、3期生には頑張ってほしいなとは思います。

――でも、順番的には自分たちのターンだ、とは思わないですか?

新内 いやいやいや。

相楽 どうだろう、なかなか……。

新内 まだまだですよ。今は、もっと頑張らなきゃなっていう思いが強いです。先輩たちもたくさんいるなかで、後輩も入ってきて。

相楽 壁が迫ってきているので、押しつぶされないように頑張らないと。

新内 乃木坂46に入った以上は顧張らないといけないと思うし、乃木坂46がさらに有名になるために2期生も一役買わないといけないな、とは思っています。

――「頑張ります」としか言えないですよね。

新内 フアンの方たちに申し訳ないので。

相楽 ……うん。選抜発表もそうですし、なにかお仕事が入るときもそうなんですけど。自分に実力がそんなにあるわけでもないので。期待しないように基本的にいつも守りに入っていて……。

――どうして過剰に期待を抱かないようにしているんですか?

新内 夢とかを語るのは重要だと思うし、想像することも大事だとは思うんです。でも、期待しすぎると、それが実現できなかったときに「やっぱりダメだったんだ……」って、どうしても負の感情が勝ってしまうときがあるじゃないですか。だから、ひとつひとつのことによろこべるように日々を送ろうと思って。

――ささやかなしあわせを噛みしめるような?

新内 モバメとかに「今日はいいことがあったよ」って書くと、ファンの方に「写真集決まったの?」みたいに言われるんですよ。私はちょっとした小さなことでも「しあわせ」って言っちゃうから。

――さきほどの「制服があるだけでしあわせ」という話とも通じますね。

新内 そうですね。

――ただ外から見ると、連続で選抜入りして、『オールナイトニッポン0』も好調で、新内さんの勢いを感じます。

新内 全然そんなことないですよ。いつでも崖っぷちなので(笑)。やっぱり年齢も年齢ですし、あと何年いられるかもわからないので、少なからず焦りもあります。

相楽 ちょっと待って。さっきから、まいちゅんが言ってる「期待しない」っていうのがよくわからない。どうやってやるの?

新内 どうやって期待しないようにする、ってこと?

相楽 私は期待しちゃう……。期待しないことって、できなくない?

新内 でも、それはたぶん、伊織が自分のやってきたことに自信があるからじゃない?私はそんなに自信がないから。まぁ私のレベルだったら……って思っちゃう。

相楽 そっかぁ。その「期待しない」ってすごい聞くんだけど、それが私にはよくわからなくて。

新内 それこそ16枚目のシングルの選抜発表でカメラに抜かれたときも、本当に期待してない顔だったでしょ?「えっ!? 私ですか?」みたいな。

相楽 ああ(笑)。あのときはね。

――相楽さんの場合、期待を持つことで頑張り続けることができる?

相楽 そうかもしれないです。私もそんなに自信があるほうではないですけど……。でも、私は、最初に自分の実力以上のステージを与えられて、いろいろ優遇してもらったのがあったから、それがずっとあるのかなあって思います。そのときが今から見てすごく華やかだったぶん、今いるところが余計に暗く感じてしまって……。だから、期待せずにはいられないのかもしれないです。

――もう一度あの場所に戻りたい、という気持ちもあるでしょうからね。

相楽 はい。本当に頑張るしかないんですけど。

――これからお二人にたくさんのしあわせなことが待っているといいですよね。

新内 ただ、たぶんみんなが思っているよりも私は打たれ弱くて……。たとえば、つぎ選抜に入れなかったとしたらすごく落ち込むと思うんです。でも、落ち込んでからの立て直し方を知らないので、たぶん予防線を張っちゃうんです。自分を保つのに必死というか。

――なるべく自分が傷つかないように?

新内 そんなに繊細って言われるほどではないとは思うんですけど。でも、やっぱり悲しいことがあったときの立ち直り方を知らないから……怖いです。

相楽 私、逆かも。逆っていうか、傷ついたことに気づかない振りをしてる。ずっと……。

準備万端で挑む2017年の2人の夢

――最初の話に戻りますけど、そういう性格も含めて、お二人は等身大の女の子っぽい魅力にあふれているなと思うんです。褒め言葉として受け止めてほしいのですが、いわゆる「アイドルらしさ」とはまた違ったところに魅力がある人というか。

新内 やっぱり普通なんですよね。今までわりと普通に生きてきた人間だし、アイドルっぽくないなって自分でも思うんですけど。

――秋元真夏さんを見てどう思います?

新内 あそこまで振り切れないですよね。だからといって、白石(麻衣)さんにもなれないし。

――「秋元真夏リスペクト軍団」に所属する相楽さんは、「私もこんなふうに振る舞えたらいいな」と思ったりしますか?

相楽 真夏さん……ん〜、すごい器用に生きたいなぁ、って。

新内 めっちゃわかる。

相楽 芸能界で生きていくなら、(堀)未央奈みたいな器用さがほしい、ってすごく思います。

新内 わかる。何事にも器用だよね。

――でも、お二人のその自然体なところがすごくいいと思うんですよ。相楽さんが趣味の話をしているときは目がキラキラしているし、新内さんなんて「超一流の雑談力」の持ち主だと思っていて。

相楽 本当にそう!

新内 全然そんなことないですよ(笑)

――気遣い上手なところもお仕事に活かせそうです。

新内 できれば楽しくしたいじゃないですか。さっきの旅行の話もそうなんですけど、準備をちゃんとやっておいたほうが、あとあと楽だなって思うタイプなんですよ。2期生の話ともつながってくるんですけど、「こういう苦い経験をしていたら、あとになって楽になる」と思って、これまでずっと頑張ってきた部分もあって。絶対に今までの経験は無駄ではなかったし、きっとそのうち役に立つと思うんですよ。

――でも、これ以上は苦労したくないんじゃないですか?

新内 いや、でも苦労は嫌いじゃない(笑)

――そうなんですね(笑)

新内 少しずつですけど、満足いく結果に辿り着けているので。

――あとはモデルの仕事ですね。

新内 うん、実現したいなって。

相楽 私も本当にモデルのお仕事がしたいんですよ!モデルのお仕事……ください……。

――ははは。それはファッション誌の関係者に言ってください!

新内 いや、わからないですよ。この対談を誰が見ているかわからないので(笑)

相楽 ふふふ。本当にね、やりたいよね。

新内 頑張ろうよ!じゃあ2017年の私たちの目標!

相楽 モデル……。

――相楽さん、もはや拝んでるじゃないですか(笑)

相楽 いろいろ拝もう。

新内 じゃあ、私も言っておこう。モデルのお仕事ができますように。選抜にも定着したいです。あと、もっと色気が……(笑)