20歳になってからは「やってよかった」と思えるお仕事ばかり

2016年の乃木坂46について聞くと生駒は「メジャーな企業さんや番組とお仕事する機会が増えた」ことを挙げた。2015年から引き続きセブン・イレブンとコラボレーションキャンペーンを行い、「第36回全国高等学校クイズ選手権高校生クイズ2016」ではサポーターとして番組を盛り上げ、ソフトバンクのCMでは新キャラクターのギガちゃんの声を担当した。

最初にギガちゃんの話を聞いたときはちょい役だと思っていたんですけど、いざアフレコの現場に行ったら関係者の方がたくさんいて、そんなに重要なキャラクターとして出演させていただけるんだと恐縮しました。澤本さん(ソフトバンクのCMや乃木坂46のシングル「気づいたら片想い」などのクリエイティブディレクター)がギガちゃんのイメージに私の声が合ってると起用してくださったみたいです。

自分の声にコンプレックスがあったんですけど、少し自信がつきました。特徴的な声なので周りに溶け込まないんですよ。あおりには向いてるけど、歌では浮いてしまう。それを短所だと思っていて、いつか長所としてハマる分野に出合えたらいいなと思っていたところに、ギガちゃんのお仕事をいただけたのですごくうれしかったです。

2015年までは「乃木坂工事中」や音楽番組を見ている方は知っていても、多くの方にとっては乃木坂46の知名度はまだまだ低かったんです。でも、2016年の数々のお仕事によって、乃木坂46のことを知らない方にも届いていたらいいなと思っています。

「真夏の全国ツアー2016」の大阪から福岡までの11公演を、生駒とともにライブ作りの中心にいた桜井玲香が体調不良のため欠席した。桜井が担っていた進行役は各メンバーに分散されたが、不慣れな役割をこなすことは困難だった。そんなグループの空気を引き締めたのが生駒だ。その姿は16thシングル『サヨナラの意味』の特典映像に収録されている。

「真夏の全国ツアー2016」のときは、言う人がいないから言っただけ。言ったことで嫌われたとしても構わないと思えるのは、大切なお仕事だから。乃木坂46の活動は自分自身の未来にもつながると思ってるので、責任を持ちたいし、逃げることなんてできないんです。

みんなのなかにどこか玲香に任せていた部分があったと思います。でもMCを分担したことで、メンバーそれぞれが責任を持ってライブの流れをつかもうと意識を働かせることができるようになったと思います。大変だったけど、気づくことができたのはプラスになりました。

常に困難にぶつかりたい

2015年10月の舞台「すべての犬は天国へ行く」で「表現したいという思い」が復活したという生駒にとって、2016年は表現力を成長させる年になった。5月に舞台『じょしらく弐〜時かけそば〜』に出演し、7月には主演映画『コープスパーティー Book of Shadwos』が公開。そして、9月に出演した『舞台版こちら葛飾区亀有公園前派出所』ではベテラン俳優ばかりの環境で演技力が鍛えられたという。

『こち亀』では荒波に揉まれました(笑)。でも、共演させていただいたみなさんは優しい方ばかりで、私のことをちゃんと見てくださったんです。大原部長役の俵木藤汰さんが「『演技が苦手』と言っていたけど、目を見てお芝居をしていたし、ちゃんとできている」と言ってくれたんです。その言葉を素直に受け止めて「大丈夫なんだ」と安心しました。

オリジナルキャラクター役の池田鉄洋さんからは「今後も演技を続けてほしい」という言葉をいただきました。『こち亀』では年上の方とよく話をしていました。人生経験豊富だから話を聞いているだけですごく楽しいんです。親戚の集まりみたいな感覚でした(笑)。乃木坂46では経験できないことなので、刺激のある貴重な時間になりました。

『犬天』から復活した「表現したいという思い」が『こち亀』でさらに強くなりました。歌に対する苦手意識もなくなっていったんです。20歳になってからのお仕事は「やってよかった」と思えるものばかりなんですよ。

2017年も機会があれば舞台に出演させていただきたいです。常に困難なことにぶつかっていきたいんですよ。新しいことにチャレンジしたり、今までに感じたことのない刺激を受けたい乗り越えることが困雄な試練を与えてほしいと思ってます