とうとうこの日が近づいてきた。難波の元気印こと、薮下柊がNMB48を巣立つ日だ。まさかと衝撃が走った卒業の経緯とグループでの5年間を笑顔で迎えられるのはこの人しかいない。永遠の相棒、渋谷凪咲を迎えて大好きな焼肉を囲みすべてを語ってもらった。

決意の卒業準備

――本日は焼肉屋さんでの取材となります!

2人 よっしぁーー!

――薮下さんとは今日が最後だと思いますので、今までのお礼も込めまして、大好物の焼肉をたっぷり食べていただこうと。

渋谷 優しいー!私も便乗して(笑)

薮下 もう、何回行ったかわからんくらい行ったな?

渋谷 行ったな〜。

――本題に入りますが、薮下さんは卒業を渋谷さんに相談していたんですよね。電話で相談してたら、渋谷さんが号泣したという。

渋谷 号泣は盛ってます!たしかに泣きましたけど。

薮下 まだハッキリと決めていない時から「どうしよっかなー」とは言っていたんです。

渋谷 だから、少しずつ心の準備はできていたんです。急に言われたら、泡吹いてたと思う(笑)

薮下 まぁ、凪咲の意見を聞きたかったっていうのもありますね。

――去年夏のコンサート「いつまで山本彩に頼るのか」の時は決まっていた?

薮下 決まってました。だから、グループの熱についていけない自分がいて。

――みんなが熱い宣言をしているのに。

薮下 やる気はあるんですけど、もう卒業の決意をしてしまっているから、みんなとはどうしても温度が違ってきてしまうじゃないですか。みんながセンター宣言しているなかで、私は「NMBの元気印や!」みたいな発言をして。その後、ファンの方に、「なんでもっと言えへんのや!」って言われもしたんですけど、そうするしかなかったんです。

渋谷 大きいこと言えへんしな。へんに期待させてしまっても申し訳ないし。

――渋谷さんは、本気で卒業すると聞いた時はいかがでした?

渋谷 電話で聞いたんですけど、最初に言ってくれたんやっけ?

薮下 そう、凪咲が最初。家族より先に言ってるから凪咲ん家に泊まった時、「決めた」って言ったよな?「明日、スタッフさんに話しに行くわ」とか、いちいち報告してたんで。実際スタッフさんにちゃんと言ったのか9月3日ですね。

――ということは、さや姉抜きのコンサート(8月26日)の後ですね。

薮下 私のなかではすべて計画的に進めていたんです。(ケータイを見ながら)ほら、「卒業のこと伝える」って書いてある。

渋谷 ほんまや(笑)

薮下 私は過去に卒業を思いとどまったことがあったから、今回は卒業するという確信を持っていたんです。決意が固い時に伝えないと、この重たいセリフを言えないと思ったので。何て言おうか、めっちゃ準備して。

――そこまで決意が固いと、止められないですね。

薮下 最後は秋元先生に「もったいないのにな。これからなのに」という伝言をいただいて、了承していただきました。

――渋谷さんとしても止めようがないですね。

渋谷 柊は私より先に入って、私の先を走っている存在で、青春をずっとNMBに懸けてきたじゃないですか。それに、入るよりも辞める決断のほうが大変ですから。めっちゃ悩んだやろうし、その決断を私なんかが止めるわけにはいかないんです。本心としてはめっちゃ寂しいから、泣いちゃいましたけど(笑)

薮下 電話で報告したら、「柊のことやから応援はするけど……凪咲はどうしたらいいん!」みたいな。

渋谷 応援したい自分と、どうしたらいいかわからない自分がいたんです。なぎっしゅーでやって来たから、受け入れられない自分がいて。

薮下 コンビ名も考えたよな。「なぎっしゅーにする?それとも、”やぶしたしぶや”にする?」って。

渋谷 そうや(笑)

薮下 上から読んでも下から読んでも、”やぶしたしぶや”って、奇跡やんな!

渋谷 ほんまに!

薮下 でも、かわいくないから却下しました(笑)

――でも、残されたほうは大変ですよね。

渋谷 そうですね。普段の私はそこまで明るくないタイプなんですけど、柊がいることでテンションが高くなれるんです。柊がいなくなったら寂しいなぁと思って、楽屋で泣きそうになることもあったし。

薮下 「柊が楽しそうにしてるのを見てるのが一番寂しい」って。何でも思ったことは言うよな?

渋谷 全部伝えたろと思って(笑)

――薮下さんはコミュ力が高いから、いなくなったら余計心に穴が開いちゃいますね。

渋谷 柊はみんなに話しかけますから。たくさんメンバーが参加する収録に柊がいないと、「あれ、今日は柊がおれへんな」ってすぐ気づかれるんです。

――卒業発表した後のYNN24時間テレビで泣いてましたよね。

渋谷 柊が泣いた時や(笑)

薮下 凪咲も泣いてた時や(笑)。私かいなくなった後の凪咲は、心配は心配ですよ。シンメの存在がいなくなるわけですから。選抜での活動でも空き時間もずっと一緒におったし。悩みも立ち位置も似ていて、同じようなことで喜んだり悲しんだりしてたので。でも、大丈夫やと思えるのは、凪咲が強くなったと思えるからです。やりたいことが明確やから、もうそれに向かってやればいいって、自分でわかってるんです。

――だったらいいですけどね。でも悩みを打ち明けられる数少ない存在がいなくなるわけですよね。警戒心が強くて、心をなかなか開かないという渋谷さんですけど、そのあたりは大丈夫なんですか?

渋谷 一番信じられるのは自分、ってどこかで思っているんです。家族にしか見せていない顔を見せた初めての他人が柊だったと思うんです。

薮下 凪咲は他人に興味がなさすぎる!

渋谷 それはあるかもしれん(笑)

薮下 そのくせ、誰かをイジるのはめっちゃ好きやんな?めっちゃS。

渋谷 ウソやぁ?

薮下 イジるのが生き甲斐みたいやって。で、ケタケタ笑ってる。

――ツイッターでもイジってますよね。

渋谷 そうなんです(笑)。この人、面白いなと思ったらめっちゃ質問するんです。

薮下 それ、イジってるようにしか見えへんて(笑)

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