『徳山大五郎を誰が殺したか?』で一番話題になったのは、長濱ねると渡邉理佐の禁断の関係だった。誰かを信じることの難しさと美しさを見事に体現した二人の、実世界での関係性はどうだろう。りさねるの意外な共通点と本当の姿、そして後悔の涙が溢れ出す。

一世一代

――今日は、渡邉さんと長濱さんの“りさねる”コンビ初対談、よろしくお願いします。

長濱 理佐って「渡邉」っぽくないよね?

渡邉 うん。渡邉って名字があんまり好きじゃないの、私。

長濱 なにがいい?

渡邉 「エビハラさん」になりたい。

長濱 えぇ~!?珍しい!

――じゃあ、今日は“エビねる”対談でいきましょうか。

長濱 私、「リンザキ」がいいです!

渡邉 その苗字も珍しいよ~。

長濱 “エビザキ”対談でお願いします!

――わかりました(笑)。お二人は『徳山大五郎を誰が殺したか?』のなかで同性愛カップルのような役を演じていましたよね。渡邉さんの「私は、ねるが好き」という告白シーンがあったり。

長濱 あのシーン、最初はめちゃくちゃ照れてたよね?

渡邉 それは照れるよ。

長濱 リハーサルの時理佐の顔が真っ赤になってた(笑)

渡邉 最初は「何言ってるんだ、自分…」と思っていたけど、最後の方は「もう言ってしまえ!」って吹っ切った。

――本番では一発OKだったんですか?

渡邉 いえ、結構撮りました。「お願い!つぎでOK出て!」って思いながら(笑)

長濱 まわりにメンバーもいて、みんなが見ている中で撮影をしていたので、かなり恥ずかしかったよね。

渡邉 そうそう。「こっちを見ないでくれ」と思ってた。

――一世一代の告白を(笑)。役とはいえ照れますよね。

渡邉 そうなんです!

――でも、かなり話題になったのでは?

渡邉 握手会でもめっちゃ言われます。私がねるに壁ドンをされるシーンがあったんですけど、そのときに別にチューしてないんですよ?寸前で止まっているのに、「ねるとチューしたでしょ!したでしょ!」って(笑)

長濱 あはは。よく言われるね(笑)

渡邉 ああいうのが好きなのかな?

――「カプヲタ」というのがありまして、特定のメンバーのカップリングに萌える人たち、といいますか。

長濱 あぁ〜、乃木坂46さんでいったら、桜井玲香さんと若月佑美さんのような。

渡邉 なるほど。女の子同士の。

――それにしても、ドラマ内で、お2人がそういう関係性だったのは意外な展開でしたし、衝撃的でした。第5話では、渡邉さんが長濱さんを「あすなろ抱き」するシーンもありましたね。

渡邉 あのシーンも何回もやりました。

長濱 監督さんからの要求も……(笑)

渡邉 そう!もっと……

長濱 「もっと足を絡ませて」(笑)

渡邉 「もっと顔をくっつけて……それから、ゆっくりほどいて」(笑)

長濱 きゃーー!

――監督さんも演技指導に熱が入っていたんですかね(笑)

長濱 でも、あのシーンは2人ともうまく演技ができなくて。顔が近いからニヤけちゃって、吹き出してしまうこともありました。

渡邉 そうそう。こんな可愛い子が間近にいるので。

長濱 それは今、私が言おうとした!まじまじ見ても、きれいな顔だなぁ〜って。

渡邉 可愛い!

長濱 きれい!

――あははは。今日の撮影中も、渡邉さんは長濱さんのことを「可愛い、可愛い」と何度も言っていましたもんね。

長濱 やめてよ、本当に。ブスやん。

渡邉 その顔でよく言うよ!

長濱 こっちが言いたいよ〜

渡邉 イライラするよ、本当に!

――渡邉さん、Sっぷりが出てます!(笑)。でも、お互いに顔のタイプがまったく違いますよね。

長濱 私、こういう顔にめっちゃ憧れているんです!(渡邉の顔を指差す)

渡邉 私は、こういう顔になりたいんです!(長濱の顔を指差す)

――とりあえず、お2人とも指をおろしましょうか(笑)

渡邉 ねるはクリクリした丸い目で、小さくて可愛らしい雰囲気で。しかも頭が良くて、ギャクセンもあって……。とにかく絶対、男の子が好きな顔!

長濱 いやいやいや!理佐は……

渡邉 静かにして1回!

長濱 はい!マイターン!(挙手)

――ど、どうぞ。

長濱 理佐は顔が小さくて、スタイルが良くて、どんな洋服を着てもかわいくて似合うし、しかも性格もいいんです。私の周りの友だちは、ほぼ理佐推しだし、けやき坂46(ひらがなけやき)のメンバーも理佐推しが多いんですよ!

渡邉 ウソだね〜。

――顔のタイプはそれぞれ違うかもしれませんが、でも間違いなく言えるのは、「どっちの顔もタイプじゃない」という男はこの地球上に存在しない、ということだと思います。

長濱 すみません……私たちのせいで気を遣わせてしまって。

渡邉 一緒に謝ろう?

長濱 うん。ごめんなさい。

渡邉 すいませんでした。

――いやいや、なんで謝るんですか!(笑)

――『徳山大五郎を誰が殺したか?』で渡邉さんが演じていた役は、クラスの不良グループのリーダーのようなタイプでしたよね。撮影前、渡邉さんは「役と自分の性格が真逆だから演じるのが難しい」と言っていましたが、あの役と自分は、かけ離れているんですか?

渡邉 まったく違います。ドラマではクラスのスクールカーストの上の方だったんですけど、実際に通っていた学校では全然違って。怖くて、そういう人たちと距離をおいていました。むしろ地味な方だったお思います。

――そうなんですね。意外でした。

渡邉 教室でもあまり喋ってなかったし、目立つことも苦手だったので。

長濱 メンバーの私から見たら、理佐が「役と真逆」と言うのはすごくわかるんです。本当に優しいし、自己紹介をする時も緊張するようなタイプだから。

渡邉 そう!もともとの性格がそんな明るい方ではないので、目立つのも慣れてないっていうか。そんなこと言ってられないんですけど……。でも、ボスみたいなイメージがついちゃうのかなっていうのが一番不安でした。

――「欅坂46の裏番なんじゃないの?」みたいな誤解が。

渡邉 よく言われますね。

長濱 本当は違うのにねぇ……。理佐は優しくて面倒見もいいし、やらなきゃいけないことは絶対に手を抜かずにちゃんとやるのが、すごく大人だなって思うんです。同い年なんですけど、見習うところがたくさんあります。

渡邉 そんな全然……。

長濱 理佐は強いんですよ。いや、本当は傷つきやすくて繊細かもしれないけど、そういう部分を見せないので、私にはすごく強い女性のように映っていて。でも、強いからこそ人に優しくできるし、自分にも厳しくできると思うんです。

――長濱さんの分析、当たっていますか?

渡邉 人前では泣きたくない、っていうのはあります。

長濱 絶対に泣かないよね?

渡邉 意地でも泣きたくない!

――どうしてですか?

渡邉 心配されると余計に「わぁ〜」ってなっちゃうんです。どっちかというと一人でゆっくり考えて、落ち着かせたいタイプなので。だから、つらいことがあったら家で泣くことのほうが多いです。

――自分が弱っていたり、傷ついているときに、誰かに慰めてもらいたいとは思いませんか?

渡邉 「自分が病んでます感」を出す人が苦手なんですよ。そういう「私、今悲しいです」「声かけてほしです」みたいな女の子って、けっこういると思うんですけど、「なに?」って思います。

――あはは。「で、なに?」と(笑)

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