人とはちょっと違う感性で、意外な視点から物事を見ている彼女。そんな堀未央奈とは一体、どのようにして出来上がったのか?その秘密に迫るとともに、独特な思考回路を徹底調査!

お小遣いの使いみちはとにかく食べ物!

――今回は「堀未央奈徹底解剖」というテーマでお話をお聞きしたいと思ってます。まず堀さんのパーソナリティがどう形成されたのかなと思って。堀家のルールはありましたか?

 ルールというわけじゃないんですけど、よく言われてきたのが「人を傷つけることはしてはいけない」ということですね。それと、他人の家に行った時に迷惑をかけないように。小学生の時、まわりに影響されて悪い言葉遣いがうつってしまったことがあって。そんな言葉遣いが家で出ると「気をつけなさい」と言われました。

――しつけは厳しい方だったと思いますか?

 どうですかね。うーん。普通だと思います。「勉強しなさい」とかガミガミ言われることはなかったので、伸び伸びと育ててもらいました。

――お母さんと自分が似てると思うことは?

 どうなんだろう。ちょっと似てるところはあるんじゃないかと思います。

――考え方が変わってるなとか。

 フフフ。お母さんもお父さんも変わってなくて。家族ではお姉ちゃんが変わってますね。お母さんはすごく心配症で、愚痴や悩みを言わない強い人。そういうところは私と似てると思います。

――お姉ちゃんは変わってるんですね。

 いやー、ヤバイです。独特の感性を持ってるんですよ。家族で一緒にいる時、お姉ちゃんは自由な人だから、私のほうがお姉ちゃんみたいなんです。ただ、モテるのはお姉ちゃんで、私は一切モテなかったですね。お姉ちゃんには明るさや社交性があって、私にはないんですよ。

――お小遣いはいくらもらってました?

 お小遣いをもらえるようになったのは中学生からで、月3000円だったかな。

――当時は何によくお小遣いを使ってたんですか?

 食べ物にどんどん使ってました。

――通っていたことで有名な「丸デブ総本店」でラーメンを食べたり。

 「丸デブ総本店」でも食べてたし、駄菓子屋やマクドナルドにしょっちゅう行ってました。マック好きなんですよ。家で夜ご飯を食べる前に、ビッグマックとポテトLを食べて友達のポテトやナゲットも食べて。

――親にはバレてなかったんですか?

 お母さんは「またマック食べてきたの?」と言われるんです。そんな話をしなかったのに、なんで分かったんだろう。

――匂いがしたんですかね(笑)。でも、月3000円だとマックはけっこうな出費になると思います。

 確かに。週に3日4日は食べてましたからね。そうだ。最近、お母さんに子育て日記を読んだら、「未央奈が車の中からマクドナルドを見つけて、立ち上がって叫びました」と書いてあったんです(笑)。「そんな時からマクドナルドが好きなんだ!」と驚きました。

いろんなパターンで妄想中。作品として残しておきたい

――学校生活を送る中で、まわりを見て「不思議だなぁ」と思うことはありました?

 なんだろうな。「何を考えてるのか分からない」と言われることが多いんですけど、実際は何も考えてないだけなんですよ。仲の良い親友も同じタイプで、「何も考えてないのにね」と2人で言い合ってるんです。普通に生きてるだけなのに「何を考えてるのか分からない」と言われることがよくわからなくて。自分から見た自分と、人から見た自分のズレは「不思議だなぁ」と思います。

――何も考えてない割には「その角度で見る?」という発言も多いですよね。

 本当ですか?考えていたら人が求めている答えを出すんでしょうけど、何も考えてないからズレてしまうんだと思うんですよ。

――中学時代は友達とギャグを作っていたこともあったようですが。どうやって開発していたんでしょうか?

 一生懸命考えて生まれることもあれば、会話の中で生まれたことを追求していくこともありました。久しぶりに会った中学生時代の同級生に「未央奈って変わってたよね」と言われてびっくりしたんですよ。「あれ?中学時代は自分が変わってると思ったことがなかったのに」って。その子によれば、私と親友がその子の机の前に現れて突然ギャグを披露して何も言わずに真顔で帰っていったみたいで。ただ、まったく記憶に無いんですよね…。

――なんで記憶にないんですか?

 いまを生きてるじゃないからですか?

――急にいいことを言いましたね(笑)。高校の時は友達がいなかったそうですが。

 そうですね。女の子がグループを作ってるような感じだったので、うーん……あまり友達はいなかったと思います。ただ、みんな私に良くしてくれたんですよ。

――ひとりでいる時に妄想はしましたか?

 あぁ。妄想は好きですね。趣味です。

――いまでも妄想はしていると。

 はい。人間関係的な妄想をすることもあれば、ファンタジーな妄想をしたり、色んなパターンで妄想してますね。妄想家です。ただ、その妄想を誰かに言っても伝わらないので、頭のなかに描いたことは作品として残したほうがいいんじゃないかと思うこともあるんです。まだ実現には至ってないですけど。

――ぜひ作品として残して欲しいです。では、堀さんの中でお気に入りの妄想ストーリーはありますか?

 うーん。なんだろうな。自分がもし不老不死の人間だったら…という妄想をするんです。まわりが成長していく中で、私だけ時が止まっている。段々とまわりの人は亡くなっていて。

――なんだか切ない妄想ですね。

 確かにそうかもしれません。だけど、神になれるので。いままであった出来事を後から生まれた人たちに伝えていけるんですよ。2020年に東京オリンピックがあって…ということを、2120年にみんなに教えるんですよ。ドヤ顔で。そんなことがあったら楽しそうだなって妄想してます。私、死にたくないんですよ。一番恐れているのは「死」なので。

――でも、いまの年齢だと事故でも起きないかぎり死ぬ可能性は低いですよね。

 そうですね。だけど、死は身近にあるし誰もが迎えることだし、確実なことなんてないですから。死を恐れているから、友達と喧嘩をしても「もし、明日死んでしまったら後悔するだろうな」と思ってすぐに謝るんです。死を恐れているから、1日1日が大切だと思えるし、適当には過ごしたくないんです。

――めちゃくちゃ考えてるじゃないですか。怖い妄想をすることもありますか?

 めっちゃありますよ。怖い夢を観ることも多くて。

――よく見る定番の夢は?

 自分がミクロサイズになってて、しかもサイコロみたいに角張ってるんですよ。その状態で一生懸命走るんだけど、めっちゃ体が重くてもがいてる。そんな夢は見ますね。

――街を歩いてる時に、気になる人を観察することはありますか?

 そうですね。この人はどんな人生を歩んできたんだろうと気になることはよくあります。あと、これは1年に1回あるかないかなんですけど、人とすれ違った瞬間に運命的な何かを感じる時があるんですよ。女性でも子どもでもお年寄りでも。そういう時、どこか出会ってるのかもしれないなって思うんです。

――そこで話しかけることは?

 絶対にしないです。けど、もう一回見ます。

――2度見はすると(笑)

 見たことある人なのかなって思うんですけど、やっぱり違って。

――『君の名は』的なことなんですかね。

 ですかねぇ。フフフ。

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