NGT48、加藤美南の1年は多忙極まりなかった。初めてのアイドル、初めての公演、初めての選抜。どんな時でもまっすぐ笑顔を絶やさずに全力の彼女。まるで太陽のような明るさはグラビアらかも伝わるはず――

怒涛の1年を超えて

――加藤さんにお会いしてビックリしたのが、意外にコンパクトというか。

加藤 アハハ!コンパクト(笑)。握手会でも言われます。ちっちゃいねって。

――ステージの大きなアクロバットだったり、NGT48がスタートして1年で色々と背負う役目を任されてきた加藤さんのイメージが強かったので、ギャップをすごく感じました。これは本当にいい意味で(笑)

加藤 でもたしかに、私は勝手に自分で背負いすぎていた、というか。特に総選挙の速報の時は本当にやばかったです。

――速報では圏外でしたからね。

加藤 お家に帰ってもママとも何も話さなかったし、今だから言えますけど本当に口が開かなくなっちゃったんですよ(笑)。新公演(「パジャマドライブ」)もあってドラマ(『ひぐらしのなく頃に』)もあって……ドラマ、撮影、公演って感じで。総選挙のアピールもしたいけど……いっぱいいっぱいでしたね。

――それでも総選挙は近づいてくるし、握手会や公演でファンの前に出なきゃいけない。

加藤 正直、怖かったです。速報発表のあとに、劇場に来ていただいたお客様のお見送りがあったんですけど、もう出るのをやめようかとも考えたんですよ。でも、ここで自分が一人で悲しんでたら、私のファンの方たちはもっと悲しむんじゃないかなって。だから、最後まで諦めてないっていう姿勢を、自分からも見せなきゃいけないって堪えました。

――最終結果は76位でのランクインでした。

加藤 本当に驚きました。それと、こんな結果を与えてくれるファンの方たちがいるということに感動しました。だから、次に行こうと思えたんです。そして、毎日「がんばろう」じゃなくて「楽しもう」に考え方が切り替わりました。総選挙で入ってなかったらきっと私は変わってなかったと思います。本当、あの時はネガティブで応援していただいている方たちには申し訳なかったです……。

――ファンの方のおかげで変われたんですね。今日の撮影もリラックスして臨んでいるように見えたので本当に良かったです。

加藤 撮影していただいている時も、カメラの向こう側に楽しみにしてくれている人がいるんだって想像したら、もっと可愛く写りたいなって。もう、自分のためじゃなくてファンの人のためだったら、私はなんでもできると思うんです。

――おぉ……ちょっと本気で感動しました!加藤さんは総選挙を経て大きく変わったわけですが、NGT48自体は今どういう状況だと思いますか?

加藤 まだNGT48には色がないので、いい意味で真っ白だと思います。48グループのファンの方でもNGT48のメンバーを全員知っている人は少ないし、これからさらに頑張らなきゃいけない。新潟にはすごい可愛い子も、他のグループに負けてないくらい熱がある子もたくさんいるんですよ。だから、私が新潟の外でお仕事をいただいたら、その現場で学んだことをみんなに伝えてグループの底上げができればと思います。選抜とかで他のグループの方とお仕事すると、ライブ本番での動き方とかハプニングの対処の仕方とか、すごい勉強になることばかりなんですよ。だから、選抜や東京での仕事で見てきたものを毎回メンバーと話し合っています。

――スタートして1年ですし、先輩も少ない環境だからこそ吸収することもたくさんある、と。グループの1人1人が「見つかる」ようになるというところだと、AKB48の最新シングルの選抜メンバーに、NGT48からは中井りかさんが唯一選ばれました。中井さんは加藤さんにとってどんな存在ですか?

加藤 (しばし間があって)……ライバル。お互い口には出さないけど、たぶんそう思ってます。でも、一番メンバー内で尊敬できるところもあるからこそ、NGT48の中で、りか1人が選抜に選ばれたのが、正直言うとすごい悔しかった。

――選抜発表の後に中井さんとは話したんですか?

加藤 気持ちに整理がついてから電話しました。発表があったコンサート(9月15日に横浜の2会場で、総選挙圏内メンバーと圏外メンバーに分かれて行われた)も別々だったからずっと会えなくて。でも、いざ電話でおめでとうって言ったら、すごい涙が出てきちゃって……。

――グループとしてはすごくプラスだと思います。まずは加藤さんと中井さんという対照的な2人が競っていくことで、そのお勢いがグループにも返ってくるというか。

加藤 はい!私、8年間バトントワリングをやっていたんですけど、その時も戦っている感じがして、すごく好きだったんですよ。だからもっと頑張ろうって。

――ひょっとして、「面白くなってきたじゃねーか」って感じですか?

加藤 フフフ……そうですね、燃えています!


加藤美南 1999年1月15日生まれ、新潟県出身。NGT48チームNⅢ所属。「たかみなさんみたいなかとみなになりたい」とオーディションでの早口言葉のような宣言からはや一年。48グループ随一の身体能力を誇る新潟の愛されエースは、艶やかで美しい髪をキープするために毎日シャンプー3セット、リンス2セットを欠かさない。愛称は「かとみな」。