アイドル活動からの影響はすごく大きいです

――高山さんは雑誌で長編小説を連載中で、若月さんは二科展に5年連続入選中。「創作」ペアのグラビアでした!

高山 わか(若月佑美)とふたりでグラビアは初めてです。

若月 「創作」ペアという“くくり”って聞いて、うれしかった。ずー(高山の愛称)が小説を書いている姿を見ていると、「私も頑張らなきゃ」って励まされるんです。楽屋での空き時間とか移動中も、暇さえあれば書いてるよね?

高山 小説というもの自体、書き始めたばっかりでどう書けばいいかわからないから、時間を費やすしかなくて。書くことは楽しいんだけど、締め切りがつらい(苦笑)

若月 アイドルなのに「締め切りが」とか言ってるの、めっちゃ面白い。私、小説を書ける人ってすごい尊敬する!小説って読むのも大変なのに、書くなんて想像できないもん。「トラペジウム」(高山が連載している小説)、読んでるよ〜。

高山 ありがとう〜。わかも楽屋とかで絵を描いてるよね。

若月 そのへんにある紙に落書きを始めちゃうから、大事な書類だったりするとたまに怒られる(笑)。携帯の待ち受け画面とか、替えたいなと思ったら自分で描いてます。

高山 その発想はなかった!

若月 いい画像が見つからなかったら、自分で描いたほうが早いもんん。

――創作という面では、若月さんのほうが先輩ですよね。

高山 大先輩です!乃木坂には絵が上手い子っていっぱいいるんですよ。でも、わかの場合は賞を獲ってるし、しかも抽象画を描くっていうメンバーはほかにいなくて。

若月 具象が苦手なんです。それプラス、自分が一番絵で表現したかったのは「感情」だったので。そうなってくると、具象じゃなくて抽象画になっちゃうんですよ。逃げなんですよね。

高山 いやいやいや(苦笑)

若月 でも、自分を唯一貫けるものが、絵画の作品性だけなので。

高山 小説がうまく書けるようになるとか、絵が上手に描けるようになるには先生がいるけど、アイデアをくれるのは先生じゃないもんね。

若月 うん。ずーの小説は、ずーの中からしか生まれてこない。私の絵もそうです。

――乃木坂46での活動が、創作に影響を与えている部分ってありますか?

高山&若月 あります!!

高山 『トラペジウム』は、アイドルになる女の子たちの話なんです。自分はほかの専業作家さんたちに比べたら技術もなければ経験もなんにもないなかで、どこが自分の強みなのかって考えたときに、アイドルをやってることだなと思ったんですよね。小説がただ好きなだけだった私が、小説を書くようになったのも乃木坂46でのお仕事がきっかけだったし、アイドル活動からの影響はすごく大きいです。

若月 私は今年の二科展に入選した作品が『笑み』っていうタイトルなのにちょっと重いんですよ。笑っている真っ黒い丸がメインで、その後ろに白い丸がある。例えば公式のプロフィール写真とかは、「笑ってください」と言われて撮っている、本当の感情からきた笑いじゃないじゃないですか。お芝居だったら、犯人役であいつを殺しに行くぞってときにニヤっと笑う、とか。笑いの裏にあるのは「楽しい」って感情だけじゃないということに、いろいろなお仕事を通じて気が付いたんです。それを絵にしたいなと思ったときに、白の後ろに影みたいな黒だと普通だから、あえて位置を逆にすることで絵を見る人をどきっとさせたかった。ファンの方はびっくりしたかもしれないんですけど、白と黒の逆転は「あえて」です(笑)

高山 なるほど〜。今日初めてふたりでこういう話をしたけど、私が小説を書く理由ってわかと同じなのかもと思った。自分が普段感じていることや思っていることを、物語の中で登場人物に言わせることによって、直接伝えるよりも上手く伝えられるというか。

――その結果、自分から出てくる、純度100%のものになるわけですね。

高山 アイドルって何を発信するにしても、いろいろ考えてからしゃべらなきゃいけないんですね。これは自分的には言いたいけど、アイドル的にはどうかな、みたいな。

若月 あるねぇ。

高山 それをいい感じに、アイドルとしての自分を考えずに発信できるのが創作なのかなあと思います。

若月 私は来年も二科展、頑張る。ずーも小説、頑張って!

高山 うん!でも最近、どんどん話が膨らんできて……書いても書いても終わらないの!!(苦笑)