ショートカットのイメージが強かった橋本奈々未。髪が伸びたことで、女性らしさに磨きがかかり、より大人びた気がする。23歳の初夏――。いま、彼女は何を思う。

年下の男の子には女友達みたいな距離感がいいのかな

――橋本さんの仕事の中でもラジオ『SCHOOL OF LOCK!』は特に楽しそうですよね。

もともと聞いていた番組の内側を観ることができて、しかもスタッフさんが温かいんですよ。「こういうことをしたいんだけど」と相談していただけるので、一緒に番組を作っている感覚がありますし、昔の私のようにラジオを聴いている10代の子に、当時好きだった曲や「あの頃に聴いていればよかったな」という曲を発信できる場があってうれしいんです。

――ブログのコメントや握手会で10代の子が「あの曲が好きになりました」と言ってくることはあるんですか?

めっちゃあります。とくに握手会の話題は『SCHOOL OF LOCK!』が多いんですよ。「ななみんが教えてくれたアーティストを好きになってライブに行ってきました」と言われると、いい形で影響を与えることができたのかなと思います。

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――逆電での男の子に対してのスタンスは、なんというか、10代にとってはたまらないと思いますよ。本心で言ってるんですよね。

そうです。「電話してくれたの〜」「かわいいね〜」と言いたくなる。それに対して、男の子があえて素っ気ない態度をとったり、つっかえたりしてると、さらに「かわいい!」と思っちゃう(笑)。「『かわいい』と言われるのは嫌い」とか「男として見てない態度だ」といった反応があるのかな、と思ったら、あの態度に嫉妬してくれるファンの方もいるのが意外でした。

――握手会でも10代の男の子が来るとそんな対応なんですか?

学生の子にはフラットな感じですね。向こうも対等でいたいんじゃないかな、と思うので。同級生の女の子に何を言われたら嬉しいのか考えながら接しています。ファンの方に「近所の気のいいお姉ちゃんと話してるみたい」と言われた時は、「あぁ、そういう風に映ってるんだ」と思いました。オンナ感は出さずにフラットに付きあえる女友達みたいな距離感がいいかなって。

――握手会で振られると困ってしまう話題もあると思います。

「ななみん、卒業しないよね?」と言われると困りますね。「まだ大丈夫」と言うしかないので。だって、いつかは卒業すると思うので「卒業しないよ」と言い切ると嘘になってしまうじゃないですか。

――昔からのファンで握手会に来なくなった方もいるんですか?

そうですね。「もう来ないから」と言う方もいますし、いつの間にか来なくなった方もいます。

――どのジャンルでもファンの入れ替わりはあるけど、アイドルは特に顕著だと思うんです。新しい方に流れていきがちというか。

みんなそうだと思うんです。今だったら欅ちゃんがガーッとキテるじゃないですか。私たちだってAKB48さんがいたから、最初から見てくれる方がいたという部分があるわけで。その連鎖が続いてる。それって欅ちゃん含めてすべてのアイドルに起こりうることだと思うんです。乃木坂46は「きっかけを与える」段階に入ったんだなぁ、という気持ちもあります。

――観てる側としては、それでも乃木坂に新しい景色を見せてほしいという気持ちは強いです。

どうなんでしょうね。昨年8月の神宮球場のライブのMCで「乃木坂らしさ」について話したんですけど、「自分から言うもんじゃない」という声もあって。個人的にはその意見に同意できる部分があるんです。自分たちから「らしさを模索してます」「らしさに固執してます」と押し出すと、ファンの方たちもそれをよしとする風潮ができてしまう。それに、曲って大事だなと思うんです。「君の名は希望」以降の傾向でピアノイントロの曲が多いと思うんですけど、変にこだわる必要もないと思うんです。

――自分たちでイメージを固めてしまうわないで、もっと観る側に想像の余地を残したほうがいいというのはあるかもしれません。

いつもと違うことをやるのは批判がつきものなんだから、やってしまえばいいのにな、と思うことはありますね。

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