西野七瀬は専属モデルを務める『non-no』16年9月号の初単独表紙を飾り、高山一実は雑誌『ダ・ヴィンチ』で長編小説『トラペジウム』の連載を開始、若月佑美が舞台『嫌われ松子の一生』に出演して(桜井玲香とWキャスト)、生田絵梨花が17年に上演される『口ミオ&ジュリエット』『レ・ミゼラブル』への出演を決めるなど、16年の乃木坂46のメンバーはソロ活動も充実していた。1人でも結果を残した4人にグループを離れ学んだことや、互いのソロ活動をどう見ているかを聞いた。

西野 かずみん(高山)の写真集『恋かもしれない』はいつもの明るくてハッピーなイメージだけじゃなく、しっとりしたトーンの写真もある。大人の部分が出てる作品だなと思いました。

高山 ありがとう。日常を切り取った写真が自分の想像以上に多い1冊になったと思います。なーちゃん(西野)の写真集『風を着替えて』は、自然体のなーちゃんを見ている感じがしました。ドレッシーな衣装を着ていてもイタリアの街並みとマッチして自然に見えるんですよ。いくちゃん(生田)の写真集『転調』は表紙で見せた大人っぽい顔つきが素晴らしい。いくちゃんは変わってないように見えて、この5年ですごく大人になったんですよ。まさに「転調」を見ることができる作品になっていると思います。16年のいくちゃんはバラエティ番組への出演も増えて。『しくじり先生』で共演した時に感じたのは、いくちゃんはバラエティでもヒロインだということです。

生田 いやいや。バラエティはなかなか慣れなくて、いつまでたっても必死にやってるだけなんです。

高山 乃木坂46にバラエティで弾丸トークができるメンバーはいません。だけど、それが乃木坂46らしさだと思うんです。(秋元)真夏堀ちゃんが『踊る!さんま御殿!』に出たときも、2人ともかわいくておしとやかなのに笑えるんです。

若月 乃木坂46で舞台に出演しているメンバーは多いけど、いくちゃんは王道のミュージカルができる力を持ってる。舞台を見るたびにいくちゃんを尊敬しています。

生田 いやいや。『嫌われ松子の一生』を見たけど、(桜井)玲香は突き進んでいく松子で、若月は尽くしすぎてしまう松子という違いを感じたよ。若月は細い体からすごいエネルギーを放出していた。そうだ。メンバーで一番最初に「写真集を出すのが夢」と言っていたのが若月だよね。

若月 よく覚えているね。グループ結成直後から「写真集を出したい」と言っていました。

生田 その夢を聞いた時から「若月の写真集を見たい」という思いがありました。若月はセンスがあるからアーティステイックで素敵な作品になると思うんですよ。

若月 うれしいです。拡大コピーした自分の絵をバックに撮るとか、挑戦的な写真集を作りたいな。

西野 若月が大きいキャンパスに絵を描いてるショットもアリなんじゃない?

生田 海外の落書きできる壁に行くのはどう?

高山 私の地元の房総で撮影するのはどう?

若月 いや、それは違うんじゃないかな!? かずみんの写真集と同じロケ地になっちゃう(笑)

3年前の夢を短期間で実現

乃木坂46の結成から2年後の13年10月に発売された1st写真集『乃木坂派』では、1期生メンバー全員が「5年後(18年)の自分」について語っており、そこで若月は「ソロ写真集を出したいです」と発言している。ほかのメンバーの発言を確認すると、「ミュージカルが好きなので舞台に出ていたいです」と言っていた生田は14年10月に『虹のプレリュード』に主演。「モデルさんは可能性が低いやろうなぁ」と話す西野も15年2月から『non-no』専属モデルになっている。そして、高山は「アイドルをやめるなら芸能界もやめようかなって。乃木坂46でやり尽くして終えたい」と5年後の自分を想像していた。

西野 乃木坂46として制服を着た撮影と、『non-no』専属モデルとしての撮影は全然違います。モデルの撮影のたびに新しい発見があるんです。

高山 私はずっと「アイドルをやめるなら芸能界もやめる」と言い続けてるんです。

若月 かずみんが憧れてる山口百恵さんみたい。

高山 それは恐れ多いけど。今はアイドルとしていろいろな体験をさせていただいて「楽しい」と思うこともたくさんあるんですけど、「一生やっていきたい」という気持ちとは違うんです。15年まではバラエティ番組に出演するメンバーが少なかったから、私が乃木坂46の代表という気持ちもありました。だけど、16年はいろいろなメンバーが冠番組以外でも活躍できるようになって、気持ちが少しラクになりました。本来は自分をアピールするのが苦手なタイプなんですけど、「乃木坂46をもっと知ってもらいたい」という気持ちで今までやってきています。だからアイドル以外の芸能界に執着はないんです。

どいやさんを推したい

若月 なーちゃんは人気のモデルさんみたいに、自分でブランドをプロデュースしてみたら?

西野 そこまでの自信はないかな。自分のセンスがそこまで具体的に形になるのは恥ずかしい。ただ、どいやさんは推していきたいんです。グッズ化されてキディランドさんで売られたり、UFOキャッチャーの商品にもなったり、伊勢丹ともコラボさせてもらって。

生田 どいやさんの動くLINEスタンプがあったらほしい。

西野 将来的にはどいやさんの個展も開きたい。私が表舞台からいなくなっても、どいやさんには頑張ってほしいんです。

16年2月には永島聖羅、6月には深川麻衣と1期生として苦楽をともにしてきたメンバーが卒業した。17年2月20日には橋本奈々未の卒業コンサートが控えている。長く一緒に活動してきたメンバーの卒業をどう受け止めているのだろうか。

若月 メンバーから卒業の報告を聞くたびに驚きます。みんなの知らないところで悩んで、自分なりの答えを出そうとしているんだなって。とくに永島の卒業ではそう思いました。15年末の『NHK紅白歌合戦』の待ち時間にいろいろと話をして、永島の新しい道に進む覚悟を感じたんです。

高山 メンバーが卒業して一番寂しいと感じるのはきっとファンの方ですよね。今も握手会でまいまい(深川)の推しタオルを持ってる方を見かけるんですけど、まだ卒業を受け入れたくない気持ちがあるのかなと思って。

西野 寂しい気持ちもありますけど、みんな悲しい別れではないと思うんです。

生田 うん。特に16年の卒業に関しては大きなコンサートで送り出せる喜びもありました。一緒に過ごした5年間は濃いものだったし、卒業を決めたメンバーは新しい道への意志をハッキリ持っている。ななみん(橋本)が卒業する日も涙が出るだろうけど、ポジティブな気持ちで送り出したいと思います。


若月佑美 1994年6月27日生まれ、静岡県出身。12年の二科展のデザイン部A部門に、芸能人で初めて入選。以降、5年連続で入選している。『生きてるものはいないのか』『ヴァンパイア騎士』『嫌われ松子の一生』では単独での舞台出演を果たしている。

西野七瀬 1994年5月25日生まれ、大阪府出身。8th『気づいたら片想い』9gth『夏のFree&Easy』11th『命は美しい』では単独センターを務める。2016年、福田雄一監督の『宇宙の仕事』に出演。歌詞は1番より2番が好き。

生田絵梨花 1997年1月22日生まれ、東京都出身。舞台での演技力には定評があり、2017年は1月15日から『口ミオ&ジュリエット』、5月25日から『レ・ミゼラブル』への出演が決まっている。その一方、『しくじり先生』などでバラエティ適正の高さも見せる。

高山一実 1994年2月8日生まれ、千葉出身。『しくじり先生』などテレビ番組出演が多く、グループにおけるバラエティの中心メンバー。その一方で確かな歌唱力があり、美脚の持ち主でもある。『ダ・ヴィンチ』で小説『トラペジウム』を連載中。