V字回復に必要なこと

――今日は珠理奈さんから棚橋選手にぜひ聞いてみたいことがあるそうです。ひとつは、今まさに話題に出た「後輩への接し方」でした。

松井 あとはですね……SKE48は結成して8年以上経つんですけど、勢いがあると言われた時期とそうじゃないと思われる時期がありました。今はどちらかというと、そうじゃない時期なんです。たくさんの方に、「SKE48は大丈夫だよ」と伝えたいんですけど、どうやったらそういう時期を乗り越えられるのかなって。

棚橋 いろんな人にSKE48を知ってもらうことが大事ですよね。ダンスにしても曲にしても、観たり聴いたりしてもらわないとわからないじゃないですか。それはプロレスも一緒だと思います。丁寧にプロモーションを続けるしかないんです。今がよくない時期だとしたら、ちょっとずつやっていくしかないのかな。それが僕の採った方法論でした。

松井 そうだったんですね。

棚橋 あと、いろんなことを知ろうとすることが大事です。ライブやスポーツを観に行くとか、本を読むとか。自分たちのことを知ってほしいなら、いろんなことを知ることから始めましょう、と。

松井 おぉーー!

――棚橋選手をAKB48のコンサート会場で見かけたことがあるんですけど、それもいろんなことを知る活動の一環だったんですか?

棚橋 それは娘が観に行きたいとせがむので、さいたまスーパーアリーナに連れて行ったんです(笑)

松井 えー、嬉しい!SKE48もぜひお願いします(笑)

棚橋 まだ他にも聞きたいことがあるんですよね?

松井 はい。一昨年のことなんですけど、ずっとSKE48のために一緒に戦ってきた同期のライバルでもあり、仲間でもあるメンバーが卒業したんですよ。それが、私のこれまでの活動の中で一番辛かったことで。

棚橋 松井玲奈さんね。

松井 そうです。いてくれるだけで安心感がある存在で。そんなメンバーがいなくなったことが、自分の半分がなくなったくらい大きな出来事だったんです。

棚橋 うーん、わかるなあ……。去年、中邑(真輔)がいなくなったんですよね。

――棚橋選手とライバル関係にあった中邑選手は、海外に新天地を求めて新日本を退団しましたね。

松井 私もそのことを知って、もしかしたら私の気持ちと近いのかなって思ったんです。そんな時、どうやって気持ちを前向きに持って行ったんですか?

棚橋 僕は立ち直るのに1年かかりました。中邑が抜けた穴を自分がカバーしようとしたら、無理が出てきたりしたこともありましたね。

松井 一緒だ……。

棚橋 中邑という存在がそれだけ大きかったんです。中邑が抜けて新日本は大丈夫なのかって思われるのが嫌でした。玲奈さんが抜けてSKE48は大丈夫かって思われるのも……。

松井 嫌でしたね。

棚橋 「棚橋がいるから大丈夫」っていうのを前面にアピールしたんですけど、体に無理が来ちゃって、怪我して欠場したり。内藤(哲也)やケニー(・オメガ)が出てきて盛り返したんだけど、一番ダメージを受けていたのは棚橋だったっていう。

松井 それも同じですね。自分がやれることをやろうとして無理してるところもあったけど、いろんなメンバーがサポートしてくれるようになったんです。「1人で頑張らないでください」って言ってくれるメンバーもいました。

棚橋 自然と後輩が出てくる流れになってくると思うんです。プロレス界も、スターが引退したら若手が育つっていう歴史の繰り返しなので。SKE48も後輩が上がってくるはずですよ。そこは過剰に心配しなくてもいいと思います。

松井 その心配が周りに伝わっちゃいますもんね。

棚橋 僕がファンの方に言われて一番嬉しかったのは、「棚橋さんが楽しそうで何よりです」っていうことなんです。

松井 へー!

棚橋 珠理奈さんが楽しそうにしてたら、ファンの方も安心するんじゃないですか?

松井 そうですね。楽しみます!

棚橋 やられても立ち上がればいいっていう、プロレスの精神がもう根づいてますね(笑)

プロレスの魅力

――珠理奈さんがプロレスを観ていて、魅力に感じるところは?

松井 うわー、ありすぎて困る(笑)。一番大きいのは、生きる力をもらえることです。1.4の東京ドーム大会で初めて観戦させていただいて感じたのは、力も大事なんだけど、プロレスって心の強さなんだなと思って。負けてもおかしくない状況なのに、そこで立ち上がれるのは気力しかないじゃないですか。そういう姿を観た時に、自分の悩みがちっぽけに思えて。私も立ち上がらないといけないっていう、そんな気持ちにさせてくれるところが魅力だと思います。

棚橋 素晴らしい!プロレスの魅力をまとめてくれました(笑)

松井 ドラマではお客様がいらっしゃる状態で撮影しているんですけど、やっぱり一緒になって喜んだり悔しがったりしてほしいなって思ったんです。だから、それが伝わるように、技をかける前のポーズとか表情も大事にしていきたいなって思いました。

棚橋 もう10年選手ですよ(笑)

松井 アハハハ!

棚橋 プロレスファンって20〜30代の男性が多かったんですけど、そこもAKB48やSKE48とかぶるんじゃないですかね。そうなると、今後ファンを共有していけそうですね。

――必殺技もかぶってますしね。

松井 フライングJURINAとハイフライフロー!京都大会にお邪魔した時にコツを教えていただいたんです。

棚橋 空中姿勢が大事ですから。

松井 「反りが大事だから背筋を鍛えて」って言われたので、教えを守って毎日背筋鍛えてますから!

――いつかおふたりのドリームタッグが観られる日も……。

松井 そんな、畏れ多いです!選手の皆さんがすごすぎるので。だから、もっと練習したいと思って(笑)

棚橋 じゃあ、今から道場に行って、練習しますか!

松井 お願いします!

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