先日発表された17thシングルの選抜発表。アンダーメンバーから数多く選抜入りを果たし、中でも寺田蘭世は唯一の初選抜となった。一方、齋藤飛鳥はフロントメンバーに抜擢。このシングルは2人に何か変化をもたらすのかもしれない。期は違えど、同い年。お互いに自分なりの哲学を持ち、常に考えて行動する2人は似ている部分が多いように思う。そんな”あしゅらんぜ”のアイドル論。

蘭世が乃木坂46に入ったきっかけは飛鳥の生写真

――少し前ですが、昨年の武道館のアンダーライブでは飛鳥さんが乃木團のドラムとして参加されましたが、寺田さんセンターの16thアンダーに感じることはありましたか?

飛鳥 なんだろうな。乃木團の演奏でみんなが踊ること自体が、この時のアンダーじゃないとできなかったんだろうなと思って。みんなライブ慣れしてるからリハの時も臨機応変に対応してくれるし、まとまりもよかった。その中で、蘭世は私とは違うタイプの真ん中というポジションで、私にはできないことをやってるなと感じました。

――自分とはどこが違いました?

飛鳥 うーん。「あぁ、この曲は思い入れが強いんだろうな」と思わせる表情があって、発言が力強くて。私には出せない魅カがあるなと思ったんです。

――逆に、寺田さんは飛鳥さんがセンターに立つ姿をどう見てました?

寺田 いまより何も分からない状態で、6枚目のアンダーで『扇風機』のセンターになって。

――そこまで遡りますか!

寺田 ここから始まります(笑)。その時の自分はまだ研究生で、「どうやって踊ってるんだろう?」とか「MVはどうやって撮られてるんだろう?」とか、そんな見方しかできなくて。ただ、その時からいままで変わってない印象が、飛鳥さんはスマートだなっていうこと。私は動きがガチャガチャしちゃうけど、飛鳥さんは凛としてるんです。飛鳥さんがまっすぐ走ってるとしたら、私はよろけながら走ってる(笑)。飛鳥さんの表現はみんなの心にスッと入ってきて、誰が見ても納得できるんです。私にはそれができないので、すごいなって思います。

――経験の差なんでしょうか。

寺田 〝地〟なのかな。飛鳥さんは動きに無駄がないんです。

飛鳥 その分、私は面白みがなくて。アイドルファンにとっては、少し不器用な蘭世を見てるほうが楽しいはず。アイドル性は蘭世のほうが全然高いですよ。

――その寺田蘭世さんが17thンングルで初選抜入りしました。

寺田 最初に呼ばれた時、「うれしい」という気持ち以上に選抜メンバーとしての自覚をしっかり持とうと思ったのと、自分が目指してる場所にはまだまだ届いてないので冷静に受け止めることができました。

飛鳥 まずアンダーから選抜に入った人数が多かったことにうれしい気持ちがあって。蘭世に関しては、2期生が入りたての頃に「先輩っぽく」接していた時期があったので(笑)

――先輩ヅラして(笑)。

飛鳥 そうです。アアフフ。

寺田 いまでこそ欅坂46の子や3期生が「飛鳥さん大好きです」と言ってると思うんですけど、私は初期から言ってましたから。

飛鳥 そうだよね。

寺田 今日はそれだけは言おうと決めていたので(笑)

飛鳥 アハハハハ!

寺田 私がはじめだよって(笑)

飛鳥 うん、はじめだよ(笑)

――寺田さんが飛鳥さんのことを好きになったきっかけはあるんですか?

寺田 そもそも乃木坂46を知ったのが飛鳥さんのおかげなんです。握手会に行ったこともあるくらいAKB48さんが好きだったんですけど、ある日、これはおこがましいんですけど、「似てる子がいるんだよ」と飛鳥さんが2枚目シングルの『狼に口笛を』の衣装を着た生写真を見せてもらって。そこから乃木坂46のことを知りたくなって、『乃木坂って、どこ?』を観たら2期生の募集告知をしていたので「これは!」と思って応募したんです。

――そっだったんですね。飛鳥さんはどう「先輩っぽく」接していたんですか?

飛鳥 学校のことやダンスのことをよく相談されて。

寺田 あー、みんなが踊ってる動画を送ってもらって助けてもらいました。それに、いつも心に刺さる返事をくれるんですよ。

飛鳥 いやいやいや(笑)

寺田 飛鳥さんは自分のこともほかのメンバーのことも客観視できてるんです。私はそれができなくて。

飛鳥 蘭世が不器用なことは分かっていたので。

寺田 フフフ。

飛鳥 誤解されることも多いんだろうなと思ってました。でも、前回のアンダーセンターや今回の選抜入りみたいに、きちんと評価されるようになってよかったなと思ってます。

――性格の不器用さは齋藤飛鳥さんにもあるのかなと感じるのですが。

飛鳥 そうですね。私も誤解されることが多いから、蘭世のことが気になっていたんだと思います。これから苦労するだろうなって。

寺田 私からすると、飛鳥さんは性格もスマートで不器用に感じることはなくて。いつも「なんでこの人はこんなにすごいんだろう」という目線でしか見てないんです。

飛鳥 いやいやいや(笑〕

――飛鳥さんは「誤解されやすい」ことは乗り越えたんですか?

飛鳥 誤解をとこうとして失敗した経験がいくつかあるので、「もういいや」と吹っ切れました。

――いまはそのままの自分でいると。

飛鳥 うーん。まったく人の目を気にしてないわけじゃないんですけど、自分の気持ちをコントロールできるようになりました。

――寺田さんは乃木坂46に入る前から誤解されることはありましたか?

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