サンクエトワールは同世代の刺激し合えるライバルです

8thシングル『気づいたら片想い』で初めての選抜入りを果たすもその後はアンダーに留まり続けた2期生の北野日奈子。16年は7月発売の15hシングル『裸足でSummer』で約2年4ヶ月ぶりに選抜へ返り咲き、続く16thシングル『サヨナラの意味』では初となる連続での選抜入りを果たした。15年末からは女性ファッション誌『Zipper』の専属モデルとしても活躍している。グループと個人の双方で躍進を遂げた2016年を振り返る。

2016年はやっぱり、選抜メンバーとしてツアーへ参加できたのがうれしかったですね。アンダーとしてステージの2階で踊るのではなく、1階から見る会場の雰囲気は、気持ちいいんだなと実感できました。

また、『君に贈る花がない』で(中田)花奈さんたちとのユニット・サンクエトワールが1年ぶりに再結成できたのも思い出深かったですね。ユニットは『大人への近道』以来なんです。メンバーとは「いつかまたやりたいよね」とずっと話していました。

再結成後は、ミュージックビデオの撮影だけではなく、11月には「AKB48のオールナイトニッポン 乃木坂46スペシャル」にも出演させていただきました。メンバー同士の関係性も相変わらずです。アイドルが大好きな花奈さんはよく他のライブやイベントへ足を運んでいるから「こんなことをやってたよ」と教えてくれるんです。それを聞いたひめちゃん(中元日芽香)は「私たちに必要なのはこれ」と現実的な提案をしてくれて、(寺田)蘭世(堀)未央奈はそこに自分たちらしさを加えてくれるんです。

私はみんなからの提案全部に「それいいね」と乗っかろうとするから、よくツッコまれています(笑)。みんなが同世代だからこそ互いに包み隠さず本音で話せるし、刺激し合えるライバルです。

選抜とアンダー両方を経験

2016年は、誕生日の7月17日に20歳という人生の節目を迎えた北野。ただ、気持ちは17歳だった自分が「ずっと続いてる気がします」と話す。

成人したからといって、何か特別に気持ちが切り替わった実感はないんです。だから、節目だったはずの生誕祭(16年7月10日開催)でも20歳になったという気持ちはあまりなくて、むしろ初めてのファンの方が来てくださったり、選抜入りしたことの影響力を強く感じました。

選抜とアンダーそれぞれを経験してみて感じたのは、求められることや場面ごとの見せ方がはっきりと変わるということですね。アンダーは個々の色がありながらも、一色にまとまってライブ会場でどれだけファンの方に体感してもらえるかが重要なんです。でも、選抜はまずそれぞれの色を出すことが求められるんだと気がつきました。

私は不器用だから『裸足でSummer』で選抜へ戻ってからも「次は残れないんじゃないか」と、喜びよりも不安が大きかったです。そのときに今野(義雄、運営委員会委員長)さんが「乃木坂はみんなでいると大きい木なんだけど、一人ひとりを見ると立派な葉っぱなんだよ」と言ってくださったおかげで、ちょっぴり救われた気がして、急に何かを無理に変えなくてもいいんだと思えるようになりました。

選抜とアンダーの双方を経験したことで、新たな自覚が芽生えてきた北野。3期生も加入した乃木坂46の期生の間の壁を自分から「取り払いたい」と意欲を示す。

一緒にインタビューを受けているときに先輩たちは「自由に発言していいんだよ。みんなで乃木坂46なんだから」とフォローしてくださいます。だけど、やっぱりどこか「私なんて」と遠慮していた自分がいるんです。

でも、それは「2期生だから」と勝手に壁を作っていた自分がいたからなんですよね。言いたいことをきちんと言って、周囲の期待を上回る活躍をしなければいけない。そんな危機感が芽生えたのはきっと、アンダーを経験してきたからだと感じています。

また、連続で選抜入りしてからは立ち止まることが一番怖いと気づいたんですだから、乃木坂46を背負う1人としての責任や覚悟を、より強く持っていきたいと思います。