コメディだけではない、新しい一面を見せることができました

物心がついた頃から女優を目指し、小学生の時には毎日のようにダンスや演技のレッスンを受けていた能條愛未。そんな彼女にとって、舞台は最も自分が自分らしくいられる場所だ。

2016年1月に舞台『カードファイト!! ヴァンガード』に出演させていただきました。初めてメンバーが周りにいないひとりでの舞台。しかも、アンダーライブとクリスマスライブのリハーサルと舞台稽古が同時進行していたので、頭も体もついていくのに必死でした。

ただ、忙しかったけど、もう無理という気持ちには全然ならなくて。これだけ才能豊かなメンバーがいるなか、グループを飛び出してひとりで何かをやらせてもらえるのは本当にありがたいことなので、なんとしても結果を出したいと思い、お正月体み返上で頑張りました。

公演は毎回緊張しました。女性のお客さんが多い舞台だったので、「ちょっとアウェイなんじゃないかな」と気になっていたんです。でも、本当に温かいお客さんばかりで、千秋楽ではスタンディグオベーションをしてくださいました。あの光景は忘れられません。

メンバーが誰もいない状況で、最初は孤独を感じましたが、外の世界で戦っていくための根性がついたと思います。17年の春には『ヴァンガード』の続編が上演されることが決まり、また同じキャストのみなさんと一緒に演じられることがすごく楽しみです。

10月に出演した『墓場、女子高生』は、メンバー8人と一緒に舞台に立ちました。やっぱりメンバーがそばにいると安心感もあるし、心強かったです。ただ、『墓場〜』はコメディ要素だけでなく、「生と死」をテーマにした作品なので、シリアスな部分もすごくあって。しかも、ラストのほうはドキュメンタリーに近くて「いかにリアルに表現できるか」が勝負の舞台でした。

今までそういうお芝居をしたことがなかったので不安だったし、泣いたり叫んだり、とにかくエネルギーを使う舞台だったので疲労感もすごくて。舞台期間中は、しっかり食べているつもりでも自然と頬がこけてしまいました。

個人的には(伊藤)万理華と一緒にお芝居ができたことがうれしかったです。彼女の個人PVを見て、ずっと万理華とお芝居をしたいなと思っていたのですが、万理華も「私と一緒にお芝居をやりたい」と思っていてくれたらしくて。本番では、お互いの本気の気持ちのぶつかり合いをすごく感じました。万理華のセリフはものすごく感情がこもっているので、彼女の目を見ているだけなのに涙が出てきちゃうことも。そうしたら万理華も涙がこぼれそうな表情をしていて、心が通じ合っているな、と感じる瞬間が何度もありました。

『墓場〜』ではコメディだけではない自分の新しい一面を見せることができて、役の幅も広がりました。今後女優を目指すうえで、踏まなければならないステップだったと思います。

新しい一面を見せたい

2016年3月には”盟友”永島聖羅がグループを卒業。アンダーで苦楽を共にした仲間の旅立ちに涙を流した。

永島が卒業した後のアンダーは、いい意味でみんな伸び伸びしているんです。ガミガミいう子がいなくなったので(笑)。アンダーのまとめ役だった永島の穴を埋めようと、1期生、2期生関係なく全員で「ここはこうしよう」と言い合えるようになり、今では先輩、後輩の壁がなくなるくらいに親密な関係です。ライブのあおりはみんなで分担して、MCとしてしゃべるのは(中田)花奈が多くなったかな。私は、話を振られてポンポン返す方が向いているので、相変わらず回し役ですかね(笑)

私は、どうしても乃木坂46のバラエティ担当という印象が強いと思うんですけど、2017年はそのイメージを一度壊せたらいいなと思っています。たとえば、舞台だったら、すごく性格の暗い女の子とかイジメられる女の子とか、私のイメージとかけ離れた役に挑戦してみたい。もちろんコメディも嫌いじゃないので、求められているものなら何でも応えたいけと、今後は何かしらの形で新しい一面をお見せできればなと思っています。