――ふたりの共通項に話を戻すと、橋本さんも松村さんも意外とサービス精神があるというか、ひとを喜ばせることが結構好きなんじゃないかって印象を受けるのですが……いかがでしょう?

橋本 これをサービス精神と言っていいかはわからないんですけど、少なくとも私は自分のためにはがんばれないんですよ。「自分のためになるからこれをやろう!」と思っても、最終的には「やっぱりこれ別にいいや!」ってなる(笑)。自分のためだけに動いてるとどうしても自堕落になるというか、別に私はこのままでいいやって思っちゃうんです。でもモチベーションになるものが周りにあって、それがひとのためになると思うととたんに気が抜けなくなるんですよ。「ここで手を抜いたらファンの皆さんが悲しむかもしれない」とか「これをやったら喜んでくれるファンの人もいるかもしれない」とか、自分の糧になると思うよりは、ファンの人たちが求めてくれてると思ったほうがやる気になれるっていうのはありますね。私は小学校中学校とバスケットボールをやっていたんですけど、高校からはバスケ部のマネージャーとしてプレーヤーを支える側に回って、そっちの方が自分でプレーするよりも楽しかったんです。いまでも表舞台に立つより裏方をやりたいって気持ちもあるし、根本はそこなのかなって思ってます。

――松村さんはどうですか?

松村 私はほら、関西人だから(笑)

橋本 あー、サービス精神なのかはわからないけど、その時々にやっておもしろくなることを関西人の血が見極めてるのかもしれない(笑)

松村 私はなんでも欲しがりだから。超欲しがりで、貪欲なんですよ。だからこないだの「乃木坂46時間TV」でも「松村が一番おもしろい!」って言葉が欲しいんです。やっぱり人の記憶に残ることを重視するというか……いや、これ以上言うとなんか野暮だからやめておきます(笑)

橋本 フフフフ

松村 いろんなことを計算しちゃうんです、ぜんぶ。前回の「46時間TV」だったら、いくちゃん(生田絵梨花)に負けたって思っていて。

――あのフィンランド民謡ですね。

松村 そう、フィンランド民謡に負けたって思って……それがめちゃくちゃ悔しくて。「次は絶対にまっちゅんがいちばんになってやるんだ!」って心に決めて頑張ったんです。

――松村さんからそういう話を聞いたの、初めてかもしれません。

松村 本当はこういう話をするのはイヤなんですよ。そう思われて見られるのがイヤだというか。なにも考えずにフラットに見たときに面白いと思われたいから。いろいろ考えてるんだなっていちいち思われたくない。

――それはなんとなくわかります。

松村 やっぱり先入観を取り払って見てほしいから。私がいろんな物事を考えるときに優先していることは、どちらかというとファン向きじゃないんですよ。すべて一般の方にどういうふうに届くかを考えていて。乃木坂46のことをよく知らない方がフラットな気持ちで見たときにどう受け止めてもらえるかをすごく考えちゃうんです。「46時間TV」はファンの方向けの番組だったけど、そういうところでもフラットに見てる人の事ばかり考えてしまって……うん、本当に欲深いですね。

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