自分を最高の状態に持っていく方法を学んだ1年でした

「きれいなお姉さん」キャラが定着して、握手会で高い支持を集める衛藤美彩。2016年8月には、簿記の資格を持っていることから『なぜ彼女が帳簿の右に売上と書いたら世界が変わったのか?』を公認会計士の澤昭人氏との共著で出版して話題を集めた。これは「乃木坂46の衛藤美彩」が複式簿記が存在しないパラレルワールドに迷い込んで、事件を次々に解決するというSF仕立てのビジネスノベルだ。

本を出したことは、2016年の私の活動のなかで大きかったですね。簿記の資格を持っていることをいつか仕事に生かせたらいいなとは思っていましたが、乃木坂46と簿記がつながるとは思わなかったので、こうした形で生かせるとは思ってもみませんでした。簿記は、高校を卒業したら地元・大分で上京せずに働こうかと迷っていた頃に取った資格なので、人生って本当につながっているんだなって、23歳にして思いました。

「昔、簿記の勉強をしていたので、懐かしいです」とか、「今、簿記の試験を目指しているので、本を読んで勉強するね」とか、いろいろな反響がありました。「本を読んで簿記の勉強を始めようと思いました」という方もいたので、うれしかったです

衛藤は、2016年に発売された3枚のシングルすべてで福神入り。2015年10月発売の13thシングル『今、話したい誰かがいる』で初めて福神に選ばれてから、4作連続の福神選出となり、グループの中核を担うメンバーのひとりに定着した。

私はデビュー曲からずっとアンダーで活動していて、7th(『バレッタ』)で初めて選抜に選ばれてからは3列目のポジションが続いていたのが、初めて福神入りしたときにいきなりフロントになるなど激動の乃木坂46人生でしたが、2016年は立ち位置も変わらず、安定していた1年間でしたね。

私がアンダーだった頃は、ファンの方が選抜に押し上げてくれて、私自身も前へ前へと目指していて、ポジションに対する熱量がありました。それが今は、福神に入るようになって、だからといって、「次はセンターを目指そう」という雰囲気ではないです。私もファンも、たぶんそこは望んでいない。なので「これからは、どういうふうに応援していいのかが分からない」とファンの方から言われました(苦笑)。

自分から発信していきたい

今のポジションでどう自分を出していけるかというのが、これからの課題なのかなと感じています。自分がやりたいこともちゃんと発信するようにして。ファンの方があってこそのアイドルなので、自分は何を求められているのかを大事にしたいというのが、乃木坂46での活動に対する私のスタンスです。

握手会では一人ひとりを覚えるだけではなくて、「今、私のファンのみなさんは、こういうふうに思っているんだな」と全体から感じることが多いです。だけど、求められているものをそのまま返すだけではダメだから、自分がしたいこと、できること、求められていること、それぞれを客観的に自分自身が分かっていないといけないな、って。

2016年は、「自分は今、何がやりたいんだろう」と考えるために、自分と向き合う時間が多かったです。模索しながら、いろいろなことを学んだ1年でした。ポジションは加人直後からは変化しましたけど、私自身は、何も変わっていないです。だからこそ今のポジションを任せてもらっているのかな、って思いますね。でも、変わらないでいることが、一番難しいな、って思うんです。

2016年は自分を最高のところに持っていく方法を学ぶ1年でもありました。ひとりで猫カフェに行っていやされたり、家でアロマをたいて心身をリフレッシュさせています。ストレスが溜まり始めたときの対処は、結構うまいと思います。今は常に仕事が中心になっていて、プライベートはいいモチべーションを持って仕事をするための準備の時間。だから、仕事に支障が出ることはしないです。例えば、前なら誘われると友達とごはんを食べに行ってましたけど、今は「早く寝なきゃ」って。握手会の前の夜は、必ず12時前に寝ます。年を取ったのかなあ(笑)。もう少ししたら徐々にもっといろんなことに興味を持って、趣味を持ったり、教室に通ったりして、気分転換の方法を探りたいですね。

2017年は、ななみん(橋本奈々未)が卒業するし、乃木坂46にとって重要な年になると思います。乃木坂46の第2章を、楽しんで描いていきたいです。