京都府代表・太田奈緒、そして茨城県の岡部麟がそれぞれ東西のキャプテン格だと言われることが多い。最近任されているMCやテレビでの活躍を見れば一目瞭然。そんな彼女が3周年を経て感じるチームの今、自ら叶えてきた目標、エイトとして見据える未来を語ってくれた。

現時点の実力

――最近のチーム8の話題といえば、やはり4月2日のコンサート「結成3周年前夜祭 in さいたまスーパーアリーナ」かなと思います。いかがでしたか?

岡部 SSAではMCを任せていただく場面が多かったんですけど、今まで観てきた先輩方のMCで、ここは使えるなっていうフレーズを思い出しながら本番に臨みました。

――例えば、どんな先輩ですか?

岡部 やっぱり指原(莉乃)さんですね。イメージできるような盛り上げ方じゃなく、ファンの方をイジったりしながら煽るので、とても参考になります。普通に、「盛り上がってますかー?」って聞くのもアレなので。その点は、考えるのが得意な清水麻璃亜(群馬県代表)と一緒にバンドパートのMCの作戦を練りました。

――3周年にしてファンイジりを。

岡部 はい(笑)。

――手応えはありましたか?

岡部 イヤモニをしていたので、反応が聞こえませんでした(笑)。

――MC以外の部分はいかがでした?

岡部 私は夜の部のユニット曲で『桜の木になろう』を高橋彩音ちゃん(埼玉県代表)のピアノ伴奏で歌いました。

――ですよね。あれはさすがに緊張したんじゃないですか?

岡部 緊張はしなかったです。

――緊張しなかった!? 1万2千人を前にしても?

岡部 そうですね。リハーサルでも自分の声がちゃんと会場に届いていることがわかったので、あまり心配な点はありませんでした。ただ、彩音の伴奏が不安定なところもあって……。

――この日のために練習したんですよね。

岡部 ちょっと間違えがあったんですけど、それでも彩音は止まることなく弾き続けたので、ハートが強いなと。でも、合わせるのは大変でした(笑)。

――この日の目玉のひとつとして、初披露したバンド「エイトルズ」の演奏もありました。岡部さんはボーカルを務めましたね。

岡部 あれは……ちょっと……。

――出来に満足していないようですね。

岡部 エイトで歌といえば、おだえり(小田えりな=神奈川県代表)じゃないですか。でも、そのおだえりがギター担当になったので、私がボーカルをすることになって。私、バンドの盛り上げる系のノリが苦手で、バラードのほうが得意なんです。なので、前日から不安で泣いていました。

――そうだったんですね。

岡部 リハではバンドパートのMCもなかなかうまくいかなくて、不安定だったんです。でも、バンドの前にトップリードさんがコントをやっていて、おふたりが楽しそうにやっているのを見て、私も楽しまなきゃダメだなと思い直したんです。トップリードさんにはすごく感謝しています。

――そんなことがあったんですね。

岡部 みんなはよく頑張っていたんですけど、私は失敗しちゃったなっていう感じです。音はちゃんと聞こえるかなっていう不安を抱えたまま、みんなステージに上がったので。

――どの曲が一番難しかったですか?

岡部 『ヘビーローテーション』です。いつもはかわいく歌っているのに、今回はガーっとテンションを上げないといけなかったので。安定しませんでしたね。

――もう一度バンドをやろうと言われたらどうします?

岡部 ボーカルは交代してほしい(笑)。

――初日でボーカルが交代!

岡部 新メンバー募集中です(笑)。

――他に印象に残っている箇所は?

岡部 チームアダルトのパートです(チーム8がチームダンス、チームアダルト、チームキュートに分かれて曲を披露。チームアダルトは昼公演で『Green Flash』『飛べないアゲハチョウ』、夜公演で『胡桃とダイアローグ』『Innocense』を)。大人メンバーは、目立てるチャンスがそう多くないので、このパートでそれぞれの考える大人のセクシーさを出そうとしました。ここは、お父さんやお母さんにも「よかったよ」と褒めてもらえました。

――観に来てくれたんですね。

岡部 夜公演だけですけどね。両親は(茨城県から)近い場所だったら結構来てくれます。いつも冷静に分析してくれて、「バンドはもう少しああしていればよかったね」とかアドバイスしてくれました。

――SSAなんですが、2公演で2万4千人を集めました。3年間の活動でこれだけの人たちに届いているのはすごいことです。

岡部 といっても、満員には届かず、っていう。みんな口にはしなかったけど、上の階に幕がかかっていたので。

――前日のHKT48より入っていなかったのは事実ですが、結成からの歴が違いますから、そこはしょうがないのでは?

岡部 でも、自分たちの現時点での力がわかりやすく見えた、ということですもんね。あとどれくらいファンの方を増やさなければいけないのか、目に見えてわかったので。みんなもその現実は前向きに受け止めています。「あともうちょっとだね、頑張ろう!」っていう感じです。

――1日の動員数としてはエイト史上最高ですしね。トータルでコンサートの満足度はどれくらいですか?

岡部 客観的には言えないですけど個人的には70点くらいでしたね。

――そうですか?こちらとしてはもっと満足しましたよ。セットリストもよかったですし、アタマのミュージカルパートも「挑戦」でしたし。

岡部 そうやって褒めていただけるのは嬉しいです。ファンの方に楽しんでもらいたいという気持ちは絶対どこにも負けていないと思います。

こじはるへの指導

――そして、SSAではいくつか発表がありました。

岡部 そうですね。CBCラジオ『AKB48 Team8 今夜は帰らない…』のパーソナリティに私と山田菜々美(兵庫県代表)が週替わりで出させていただくことになったり、私のデザインしたマスコットキャラ「エイト君」がLINEスタンプになることが決まったりして。スタンプは夢だったので嬉しかったです!

――そのラジオなんですが、第1回放送分を聴きましたよ。

岡部 SSAの前に収録は済んでいたんです。やっばりMCとしてどうやってトークを回していくか、が大事になってくるので。

――ですよね。やっばり年齢的な部分もありますが、今後はどうしてもそういう役回りは増えてきそうです。

岡部 もう嫌がっている場合じゃないですね。実は、昨日も欅坂46さんのコンサート(@代々木第一体育館)に行ってきました。ファンとしてじゃなく、勉強のために、です。

――そうなんですね!

岡部 自分だったらどんな言い方をするかなって考えながら観ていました。だいぶ勉強になりました。そういう意識が強くなってきたのは、この2か月くらいの話なんですけど(笑)。

――年上メンバーだと、そうなるのが自然ですよね。

岡部 年下でも上手なコはいるんですけどね。本田仁美(栃木県代表)ちゃんは毒舌キャラだし、中野郁海(鳥取県代表)ちゃんもすごく上手です。あと、べな(福地礼奈=佐賀県代表)も特にMCで頼りにしていた存在だったんですけど、後日卒業を発表してしまって、残念です……。

――卒業発表することは知っていましたか?

岡部 知らなかったです……。すごくショックでした……。

――そういうことがこれから増えていくかもしれませんね。ここからは、ご自身の近況を伺いたいと思います。この半年ぐらいを振り返ると?

岡部 入った当初から目標にしてきたことや、それを実現させるために努力してきたことが叶ってきたなって。さっきお話したLINEスタンプもそうですし、握手会の部数も増えてきましたし。エイトに入る前に見た『めちゃ×2イケてるッ!』で、握手会の様子が放送されていた時に、自分だったらこんな握手をしようって想像していたんです。

――そんなことを思いながら、『めちゃイケ』を見ていたんですね!

岡部 そうです。アイドルになりたかったので。その時に考えていたことを1年目から実践しました。

――握手会の部数が増えたのはなぜだと思いますか?

次のページへ