岡部 ファンの方との思い出を作ることですね。ホントに小さなことでいいんですけど、後で思い返した時に、「こんなことがあったな」って印象に残るような会話をすることです。それをコツコツ損み重ねることが今につながっているなって思います。

――ノートはつけていますか?

岡部 つけていないです。全部頭の中にあります。なかなか覚えられないから、「その服、もう1回着て来て!」とか「またそのアイテムつけて来て!」ってお願いするんです。

――かなり女王様気質ですね(笑)。

岡部 見た目で覚えたり、その方とのエピソードを作ったりすることで覚えてきました。3年前に初めて握手会に参加した時は、「うわー、テレビで見てたやつだー!」とテンションが上がったんですけど、ファンの方が全然来てくれなかったんです。認知度がないから当たり前なんですけど、それでも来てくださる方を順番に私のファンにしていこうって決めたんです。でも、初期から推してくれていて、「どんどん人気が出るといいね」とか「選抜に入ろうね」と一緒に歩いてきたつもりでいたファンの方が、最近来なくなっちゃったんです。

――先日のSHOWROOMで泣いていた理由がそれですよね。

岡部 悲しいなぁと思って。だから、一度は離れてしまったとしても、選抜入りという夢が叶ったら、「今まで頑張ったね」って言いに来てほしいんです!

――選抜入りのためには、何かで結果を出し続けないといけませんね。

岡部 はい。どんどん前に進んでいきたいですね。

――それと、このところ劇場公演に出演する機会がぐんと増えました。

岡部 小嶋陽菜さんの『好感度爆上げ』公演や、外山大輔さんの『ミネルヴァよ、風を起こせ』公演のメンバーに選んでいただけました。

――エイトが大勢いる中、どうして選んでもらえたんでしょうね。

岡部 外山さんは、千葉県のエイトの全国ツアー(昨年6月)をご覧になっていて、そこで4人(岡部、大西桃香=奈良県代表、清水、舞木香純=福島県代表)を見つけてくださったみたいです。さらにSHOWROOMも見てくれたそうです。小嶋さんの公演は、スタッフさんやファンの方が、「岡部麟ちゃんが好きって言ってるよ」って小嶋さんに伝えてくれたんです。それがきっかけなのかなって(笑)。

――小嶋さんに憧れているんですよね。コミュニケーションは取りましたか?

岡部 はい。小嶋さんが『蜃気楼』で振りを忘れたら、私が教えてあげるという関係です(笑)。

――忘れるんですか(笑)。

岡部 小嶋さんは、お仕事がたくさんあるからしょうがないんです!

――小嶋さんに教えるって緊張しませんか?

岡部 いや、「やったー!」ってなります。大好きなので♪

――ほー、恐れ多いとかないんですね。

岡部 もちろん距離感はありますけど、小嶋さんがそういう雰囲気を作らないようにしてくださるので。そこが小嶋さんのすごいところです。

――『ミネルヴァ』公演はいかがですか?初日のゲネプロを観に行ったら、1曲目のセンターだったから驚いたんですけど。

岡部 エイトのメンバーは燃えまくっています!「先輩を圧倒してやろう!勝つぞ!」ってメラメラしていますね。センターになれたのはラッキーでした。なんで1曲目のセンターなのか、私も知りたいです(笑)。曲ごとにセンターが替わるんですけど、「このコがずっとセンターなのかな」って思わせることができたかも、って。すごく嬉しかったです。

――何度か出演していますが、楽しくできていますか?

岡部 楽しく、メラメラと頑張ってます。ユニットは『おしべとめしべと夜の蝶々』なんですけど、清水麻璃亜ちゃんと楽しくやってます。

相談しない派

――3月いっぱいで『フンブン!エイト大放送』が終了してしまいました。3か月間、いかがでしたか?

岡部 コントや歌をみんなが毎回泣きながら頑張っていたので、ハートが強くなったと思います。私は泣いていないんですけど。

――一番印象的だった収録は?

岡部 コントで88歳のおばあちゃん役をやったことです。何度もリハをしてコントに挑むのは初めてだったんですけど……もうやりたくないとしか思わなかったです(笑)。コントで注目を浴びることってあると思うんですけど、私の場合、それがおばあちゃんだとしたら嫌だなと思って。もっとかわいいキャラクターがよかったです(笑)。

――本田美奈子さんの『1986年のマリリン』を独唱しましたよね。

岡部 あれは、……記憶から消去しました。

――デリートしましたか(笑)。

岡部 オンエア見たんですけど、下手すぎて!どうしたらいいかわからなくなりました。あれ以来、あの歌は口ずさまなくなりました。ファンの方は、「よかったよ」って褒めてくださるんですけど、たぶん違うんですよ。「ウソつけ!」って言っちゃいますね。

――言っちゃうんですか(笑)。ご両親の感想は?

岡部 「声震えてたね」って(笑)。「やっぱり声量のある曲はあなたには合わない」って言われました。曲目を知ったのが4〜5日前で、「ヤバい!」ってなって、歌詞を頭に入れることから始まって、じっくり練習する間もなくて。全部自己流だったので、本番はテンパりました。

――それが震えにつながった。

岡部 そうなんです……。はぁ……。

――そんなに落ち込まないでください!落ち込んだ時の相談相手はいますか?

岡部 いません。全部自分で解決します。自分は恵まれていると思うので、ぜいたくな悩みだって思われちゃうかもしれないじゃないですか。だから誰にも相談しないんです。それに、解決できてしまうので、問題なしです(笑)。

――次のわかりやすい目標は?

岡部 選抜です。それしかないです。

――エイトから選抜に入っているメンバーもいますが、刺激になっていますか?

岡部 はい。最初は、エイトからは入らないんじゃないかと思っていましたけど、何人か入ったメンバーはいるわけだから「私にも可能性はあるんだ」ってみんなに自信を持たせてくれました。

――選抜まであと一歩のところまで来ていると思いますが、手をかけるために必要になってくるものは何でしょうね。

岡部 私のことを知らない方がたくさんいるので、知らない方に知ってもらうことです。認知度を増やすっていうのかな。SHOWROOMをはじめとして、使えるツールは積極的に使っていきたいです。

――今年も選抜総選挙のシーズンがやって参りました。立候補しましたよね。

岡部 はい。目標はランクインすることです。そう言ってはいますけど、ファンの方に無理してほしくないので控え目に言っています。

――ご自身はエイトに入る前、投票していましたか?

岡部 はい。小嶋さんに投票していました。

――去年、エイトの2人(倉野尾成美=熊本県代表、坂口渚沙=北海道代表)が初ランクインを果たしました。同じチームの一員としていかがでしたか?

岡部 嬉しかったです。感動しました。「やつと入った!」と思って。

――今年は増えるといいですね。最近、エイトから卒業メンバーが何人か出てしまいました。

岡部 卒業してしまうのは悲しいです。べなちゃんは私と同い年なんです。なので、そっちの道を選んだのか……って思いました。以前から大人メンバーとは、「どうしても中学生メンバーが目立っちゃうよね」って話していたんです。頑張ることによってチーム8として上に行けるコもいれば、自分の将来を考えてしまうコもいます。でも、私がもし選抜に入ったりしたとして、それが大人メンバーの励みになればいいなぁってこっそり思っています(笑)。

――AKB48の先って見ていますか?

岡部 わからないですね。希望としてはこの世界で……って思っていますけど、何か自分が惹かれる世界があれば、そちらに行きたいです。

――皆さんにお聞きしていますが、チーム8のよさって何でしょうね?

岡部 みんなでゼロから作っていくことかな。スタートがみんな同じだったから、何が正解なのかを考えながら歩いてきたことがいい方向に進んでいる理由なんじゃないかと思います。

――今日お話しして、印象が変わりました。きれいな顔立ちと裏腹に、口から出て来る言葉にギャップがありますね。

岡部 そうなんです。私は気も強いし、腹黒いと思いますよ。

――「腹黒いね」って言われたら?

岡部 「腹黒いよ」って返します(笑)。

――そこまで(笑)。

岡部 エイトであざといメンバーがいたとしたら、「うわー、そういうあざとさもあるんだなー」って思いつっも、「私もそれをいただきまーす」って採り入れます。……もしかして、見出しは「腹黒」になりますか?

――見てのお楽しみです!