乃木坂46が日本一のアイドルグループであることに、もはや異論を唱える人はいないだろう。だからこそ彼女たちに未来がどうしても気になってしまう。いま何をするべきなのか?どこへ向かっていくのか?桜井玲香に問う。

個としての乃木坂

――最近、桜井さんのビジュアルがかなり変わりましたね。髪の色も長さも。

桜井 映画『あさひなぐ』の役作りがきっかけでした。髪型を変えることになったので、その延長線でこうなりました。

――色を変えるのも役作りで?

桜井 そうです。人生で金髪にするなんて、今回のことがなかったら多分一生なかったでしょうから。今までは、長さ的にもロング推しっていうファンの方が多かったし、女の子って基本ロングが好きだから切れなかったんですけど、どうせ切ったならこのタイミングでヘアチェンジしちゃおう、みたいな。

――ロング好きのファンが多いんですね。

桜井 反応は半々で。「前のほうがよかった」っていう方もいらっしゃいます。この先どうするかは気分次第です(笑)。

――4月からは、『テレビでハングル講座』にも一人で出演しています。

桜井 必死です(笑)。

――「サランヘヨ」だけでも3つの言い方があるんですね。

桜井 そうなんですよ!まだ習ったことしか頭に入っていなくて、ハングルが少し読めるようになったのと数字がわかるようになったぐらいです。1年後には1人で韓国に行けるくらいになれたらいいですね。外国語に関係するお仕事に憧れがあったので、個人的には嬉しかったです。私がもともとK-POPを聴いているという情報を番組スタッフさんがどこかから入手したらしく、それで今回のお仕事につながったんです。

――映画の演技のほうはいかがでした?

桜井 不思議なことなんですけど、グループで出演しているのに、メンバー個人個人と向き合っている感覚がありました。

――女優・西野七瀬として向き合う、みたいな感覚っていうことですね。

桜井 そうです。それがすごく新鮮でした。それぞれが真剣に役に対して向き合っていたので、勉強になりましたし、メンバーのことを尊敬もしました。

――だとしたら、他のメンバーも桜井さんのことをそう感じているかもしれないですね。「全然ぽんこつじゃないじゃん!」みたいな。

桜井 ハハハハ!

――それか、「よりぽんこつじゃん!」か。

桜井 どっちなんですかねー。それは知りたくないなー(笑)。

――23歳にもなりましたし、プライベートでの変化はありましたか?

桜井 よく外出するようになりました。電車や車で移動するんじゃなくて、歩いて移動してみて、どこに何があるっていうのを知ろうとしたり、舞台や映画を観に行くようになったり。映画は家で観る派だったのが、ちゃんと映画館で観ることに意味があるなと思うようになって(笑)。最近だと『美女と野獣』を音のいいやつで観ました。1人でカップルに紛れて。行ってから気づいたんですよー!

――そういう映画だということに(笑)。

桜井 隣と仕切りがあったから、意外とイケましたけどね。でも、最近は誰かとご飯に行くようにもなって。樋口(日奈)ともご飯の約束をしているし、この間は(伊藤)万理華とタイに2人で旅行してきました。

――タイに2人で!? 充実してますねぇ。

桜井 やっぱり、いろんな人と話してみないとわからないことってあるじゃないですか。人見知りなので、誰かとご飯に行くのがすごく苦手なんですけど、そうも言っていられない年齢になってきたなと思って、積極的になろうとしています。

――ここにきて急に社会性が(笑)。メンバーとご飯に行ったら、どんな話題になるんですか?

桜井 どうしても仕事の話になっちゃいますね。私にはそれ以外、話すことがないので。

――映画の話をすればいいじゃないですか。「『美女と野獣』観に行ったんだけどさー、カップルばっかりでさー」って。

桜井 30秒で終わっちゃいます。そんなに広がらない(笑)。

――仕事の話って、個人のことですか?それともグループ全体のこと?

桜井 時期にもよるんですけど、ライブの前だったらグループ全体のことになります。そうじゃなければ、「将来どうしたいの?」とか「いま楽しい?」っていうようなことも話します。

――キャプテンによる面談みたいですね。

桜井 そんな感じじゃなくて、あくまで自然な流れです(笑)。

神宮と3期生

――7月1日から全国ツアーがスタートしますから、グループのことを話す機会が増えそうですね。

桜井 そうですね!詳しいことはまだ明かせないですけど、3期生が入ってきたことによって大人数になると、どうしても個人でアピールするのが難しくなってきます。2期生、3期生はもっと自分をアピールしないといけないですよね。もちろん1期生にだってまだまだ前に出て行きたいコがいると思います。そんなメンバーにとっては新鮮な内容になるなって。「個人」の意味がより伝わる気がしています。

――だとしたら、ファンにとっても新鮮な内容になりそうですね。

桜井 そうですね。神宮球場という大きな舞台でチャンスがもらえるなら、メンバーはそれにどんどん乗っかるべきだと思います。経験を積んで、力をつけていかないと。実力がないからまだダメとかじゃなくて、乗っかれるものには乗っかっていくっていうのもひとつの方法ですから。経験だけじゃなく、自分たちの価値も上がりますから。

――もしかしたら、メンバーによってはそれが挑戦になるかもしれませんが、ひとつ上のハードルが設定されるほうが成長ってできるものなんですかね。

桜井 そう思います。小さい会場でしかやったことがないのと、大きい会場でやったことがあるというのは、経験値が全く違ってきますから。すべては経験の積み重ねだと思います。

――3期生にとっては初の神宮です。教えてあげないといけませんね。

桜井 そうですね。だいぶ頑張ってきましたよね。渋谷も野音(日比谷野外大音楽堂)も行けなかったのが残念なんですけど。『3人のプリンシパル』も映画のスケジュールとかぶっていたから行けなくて、話でしか聞いていないんです。

――日本武道館でのお見立て会からスタートした3期生ですが、すごいスピード感で走っているなと思います。

桜井 はい。それだけ期待されているんでしょうね。私も期待していますし。最初に彼女たちを見た時、めっちゃかわいいと思ったんです。ルックスもいいし、キャラも立っている。『乃木坂工事中』で3期生を紹介する回に立ち会って、武器をちゃんと持っているなと感じました。今も頑張っているし、早く前に出してあげたいと個人的には思っています。早く選抜に入ってほしいです。

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